普段は書評はしないのですが、今回読んだ本がとてもすばらしかったのでぜひ紹介してみたいと思います。
栗林 篤さんの書かれた本「サラリーマンのままで副業1000万円」という本について今日は感想を含めて考えていきたいと思います。
今回読んだ本はこれ
今回読んだ本はこれです。
正直なところあまり期待しないで読んでみたのですが、
内容がとても深く、素晴らしい本だったためぜひ紹介したいと思いました。
「マジメ系クズでもできる消耗しないで稼ぐ極意」という自虐的なサブタイトルもありますが、まったくそんなことはなくスマートなお金の稼ぎ方について書かれています。
内容
内容を具体的に出しすぎると本を読んでもらえない可能性がありますので目次くらいを出してみました。
第1章 つらい生活から少しの勇気で脱出!
第2章 ミニマムリタイヤな生き方
第3章 副収入1000万円へのスタート
第4章 のんびりできる週末株主優待生活
第5章 シンプル不動産投資で年収1000万!
第6章 経済的自由を達成したら何をするか
第7章 豊かで無理のない暮らしを実現するために
就職氷河期の著者が就職後まもなくリストラされ、ニートやフリーター生活のあと東証一部上場企業ではあるが激安給料のIT企業で消耗していたなかで取り組んだ副業に関する内容です。
そして現在では副業である不動産事業の年収が1000万円を超えたためサラリーマンはリタイヤして不動産賃貸業と株主優待生活を送られているとのことです。
この本はいわゆるゴリゴリの「副業本」ではなく、セミリタイアをおこなうために必要な考えやスタンス、そして方法を具体的に解説されています。
著者がとったスタンスは節約からはじめて株式、そして不動産事業へ拡大するという戦略でした。
不動産事業と優待付きの中小型株投資での収入が多くなったためサラリーマン生活にピリオドを打ち、その後どうしていくかという考え方も併せて記述されています。
感想
内容はこれくらいにしておいて本を読んだ感想を書いてみたいと思います。
内容が深い
まず読んで感じたことは内容が非常に深いという点です。
世代も私と同じ就職氷河期世代という点と私以上に苦労を重ねられていた著者がいかにして経済的自由を手にするかをここまで具体的に書いていいのかという気持ちにさせられました。
しかも投資方法以外のスタンスは私も取り組んでいることとまったく同じですので私がこのブログでご紹介していることも間違いではないのだなと思えるようになりました。
本当にうらやましいというか若くして中古戸建賃貸事業をされている勇気に感動しました。
真面目系残念な人が生きていくうえで必要な心構え、そしてガチで仕事をされるエリートサラリーマンとは違ういわば「ブルーオーシャン」を見つけられた経緯が詳細に書かれていましたので非常に参考になります。
さらに著者のスタンスと同感な点があります。
「足るを知る」ことです。
不動産投資や株式投資でこれだけ収入をえられているにもかかわらずゴリゴリの不動産投資家を目指さず「ゆっくりと犬と散歩して土手で缶コーヒーを飲みながらぼーっとすることが幸せ」という考えをもっておられます。
こうしたゆったりとした暮らしをするために必要なことがこの本には詳細に書かれていました。
タイトルが残念
残念な点があります。
それはタイトルというか表紙が薄っぺらく感じる点です。
冒頭の表紙の画像を見ていただければわかるのですが、チープ感満載なつくりです。
内容が非常に濃いのに表紙があれでは手に取ってもらえにくいのではないかとも感じました。
もうちょっと内容に踏み込んだタイトルや表紙をもうちょっとバイブル的なデザインにしたらよかったのではないかと思います。
スタンスは違うけれどもマネしたい
著者と違い私は不動産投資も優待株投資もおこなっていません。
不動産投資は金額が大きいうえに店子とのトラブルや取引に関してかなりアバウトな面があり躊躇しているというのが正直なところです。
不動産は金融資産とは異なり持ち運びがしにくいという点があります。
現在は転勤族サラリーマンの私にとってはちょっと荷が重いことにリアルな不動産投資に踏み切れていません。
ただ株式や債券だけではなく不動産を金融資産という形では所有しています。
インデックスファンドの中に組み込まれているREIT(不動産投資信託)がそれです。
現在の私の投資資産のなかで20%が国内外のREITとなっています。
私が現在行なっている投資はキャピタルゲインの増加を最優先しており、インカムゲインはFXのスワップポイントくらいしかありません。
そのため「収入が増えた」という意識に乏しいのが現状ですのでインカムゲインの向上が投資意欲を増やすためには必要かなと思っていますので著者のスタンスはマネしていきたいと思います。
不動産投資はなかなか踏み切れませんが、中小型株にはちょっと投資していきたいと感じています。
複数の収入手段を持つ重要性を再認識
私も著者と同じく「真面目系残念な人」の一人です。
一生懸命サラリーマン生活に打ち込んでいますが、努力の割にはリターン(収入だけじゃありません。地位や名誉などもふくまれます)の効率が非常に悪いと感じています。
そのためサラリーマンとしての給与に依存していてはいけないと危機感をもっています。
いまはまだサラリーマンをやめてリタイヤをする考えがないので副業という形で少しでも給与以外に収入を得る手段がないか試行錯誤しているところです。
資産を増やすという点ではインデックスファンドによる分散投資が有効なのですが、これが結構つまらないんですよね。
私は分配金がほとんど出ないインデックスファンドに投資していますので、
通常の株では入ってくる配当金は基準価額へ繰り入れられますので実入りがありません。
しかしながら雪だるまのように資産が増えていることは実感しています。
これからは雪だるまのように増えていく資産はバリュー平均法で管理しながらちょっとはインカムゲインが入るような投資を行なっていきたいと思います。
たとえば高配当株や株主優待銘柄、そして不動産では上場REITにお金を少しずつふりわけて配当金を得られるような投資もしていきたいと感じています。
ソーシャルレンディングも考えましたが考えが古臭い私としてはちょっとリスキーかなと思っています。
運営している団体や手数料など怪しさを感じるところがありますのでまだ様子見というところでしょうか。
まとめ
今回は栗林篤さんのかかれた「サラリーマンのままで副業1000万円」という本をご紹介しました。
世の中生きづらい人がミニマムリタイヤするにはどうすればいいか、どのような考えでいけばいいかを教えてくれる良本です。
リタイヤするつもりでもそうでないつもりでも一度この考え方を知っておくのは損ではないと思いますので一度読んでみてください。
では、またよろしくです!
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