私は四国の地方都市に住みながら、車を手放してもうすぐ10年になります。
そのあいだ移動する際には車がないながらもさまざまな代替手段で乗り切ってきました。
「車がないと生活できない」ことがさも当たり前のように言われる地方暮らしですが、車を手放したメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。
ちなみに私の住んでいる環境は次のとおりです。
電車の駅(JR・私鉄とも)は結構遠い。
会社へは車通勤禁止のため自転車通勤。
地方暮らしのなかでも便利な環境だとは思いますが、メリット・デメリットについてには十分認識することができました。
では、車を手放したことについてどう思うかについてからみてみましょう。
車を手放したことについて感じたこと
車を手放して、マイカーなしになってもうすぐ10年。
このような私が車を手放したことについての結論は
地方都市在住でも車なし生活は可能。でも人には勧めない
ということです。
地方都市レベルならそれなりに公共交通機関があったり、自転車で30分位こげば街ナカへいけるなどなければないなりに暮らすことは可能です。
ただ、それを維持していくにはかなりの忍耐力が必要であることは間違いありません。
ですので、家族の理解がない限り無理して車を手放すことはおすすめすることはできません。
では、車を手放したメリット・デメリットについて見てみたいと思います。
車を手放すメリット・デメリット
車はシンプルライフを目指す方ならば、「金食い虫」として目の敵にされる存在です。
ただ、この「目の敵」はとても便利な存在であることもまた事実ですよね。
そこで車を手放したメリットとデメリットはどのようなものかをあげてみました。
車を手放すメリット
まずは車を手放すメリットです。
お金が浮く
なんといってもこれです。
車を購入し維持するコストはかなりのもの。
10年間で数百万円かかるのはザラな存在です。
これを手放すとお金が浮くことは非常に大きなメリットです。
車両購入費・税金・車検費用・ガソリン代・オイル交換などメンテナンス費用・反則金などなどいろいろなことにお金がかかっていたのがなくなるのですから効果は絶大ですね。
気軽に街ナカへ行ける
車がないと、市内中心部へ行く際の手段は電車やバスなどの交通機関、あるいは自転車となります。
車で街ナカへ行く際の悩みはなんといっても駐車場の確保ですが、自転車や公共交通機関で行くと身軽ですので気軽にいくことができるのも結構便利。
車で行きがちな大型ショッピングモールへ行かずに街ナカのお店に気軽に行けるのは大きなメリットですね。
いろいろとラク
車をもつということはさまざまな不便や不安をうけいれることでもあります。
駐車場を確保すること、交通事故への不安、交通違反の起こす不安などなど・・・
車を持たない暮らしをするということはこれらさまざまな車を持つことのデメリットをいわば放棄する形となります。
持っていれば必要なことをしなくてもいいというのは結構ラクなものです。
これもコストにはあらわれないメリットですね。
車を手放すデメリット
一方で車を手放すデメリットも大きなものです。
次にデメリットについて見てみましょう。
移動に制限がかかる
当然ながら車がないと移動に制限がかかってしまいます。
公共交通機関がない場所への移動はどうしても車が必要となります。
また、雨であったり、急に遠出をしたくなったとしても出かけることができず、家の中でもんもんとすることもざらです。
レンタカーも1時間前には借りることができることが多いのですが、わざわざ雨の日にレンタカー屋さんへ行くのもおっくうになってしまいますね。
代替手段を確保する必要がある
地方在住ならば公共交通機関が貧弱です。そのため移動するための代替手段を確保する必要があります。
具体的にはレンタカー屋さんをさがすことなのですが、これがないと車を手放すハードルが高くなるどころか困難なレベルになることも。
タクシーを呼ぶのも結構面倒なものです。
自転車やバイクを購入することなど複数の代替手段を確保しなくてはいけなくなってしまいます。
周囲の目に耐える必要がある
最後のデメリットは周囲の目に耐える必要があるということです。
地方都市なら車の普及率はすさまじく一家に1台どころか1人1台であることもザラですね。
そのようななか、自分だけ車がない状態にすると周囲に自分が変なやつであることをアピールしているようなものです。
自分は耐えられたとしても家族が車所有圧力に屈してしまうことも十分に考えられますね。
車を手放す際に考えるべきこと
地方住まいで車を手放す際のメリット・デメリットがみつかりましたので、あらためて車を手放す際に考えるべきことについて考えてみましょう。
車を手放す前に考えるべきことは以下のとおりです。
- 家族の理解
- 代替手段の確保
- 自身の覚悟
家族の理解
一番大きなものはこれだと思います。
一人暮らしの方は考える必要が無いのですが、家族持ちの方だと家族がどっぷりと車社会にそまっているのにもかかわらず、
家族の理解を得ることなく車を手放すことを強行することは非常に危険です。
不便であることのみならず、周りの目に耐えられないことも十分に考えられます。
幸い私の場合には妻や子供が車に酔いやすいうえに、運転免許を持っていなかったことが車を手放す大きな力となりました。
代替手段の確保
車を手放したとしても、移動するのにはどうしても不便になります。
そのため、なんらかの形で自分が移動するための手段を確保することが必要です。
具体的にはカーシェアリングやレンタカー、タクシーなどです。
これらを確保できないうちには車を手放すことを強行してはいけません。
移動難民になることは間違いありません。
自分自身の覚悟
最後に一番感じるのが自分自身不便になる覚悟があるかどうかということです。
車はとても便利な存在です。
特に車社会となっている地方では移動することが車があることが前提となっています。
そこをおカネが浮くことをめざしてさまざまな不便に耐えられる覚悟があるかどうかが車を手放すことができるかどうかを決める最大のカギとなります。
ただ、これらの不便を甘受する覚悟があれば年間数十万円の費用が浮くことになりますのでメリットが大きいことは間違いありません。
まとめ:地方で車がなくても問題ないけれども不便です
家族が車が弱く、通勤も車を使わない私が車を手放してもうすぐ10年になります。
ちょうどいい機会ですのでメリット・デメリットについて考えてみました。
結論としては本人の車なし生活への覚悟や家族の理解があれば、クルマなし生活は可能です。
ただ、代替手段を確保したりしなければ非常に不便な生活となってしまいます。
レンタカーを借りるとしても、事前に予約しておくことが必要なため、マイカーを所有するよりも不便であることは間違いありません。
ただ、なければないなりに暮らすこともできます。
私は自転車がめちゃくちゃ便利な存在でまさに文明の利器であることを実感するようになりました。
また、家族で自転車をキコキコこいでストレスレスで市内中心部へ出かけることもできますのでさほどの不便は感じていません。
レンタカーを借りることも事前に移動する予定を立てることで、車がないと行けない場所をまとめて行くようにしていますので効率的になりました。
私の場合結果として車を手放してもさほどデメリットを感じませんでしたが、これから車を手放そうと思われている方はよく考えて手放されることをおすすめします。
では、またよろしくです!
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