投資をするにあたって事前に「投資方針」というものを策定されていますでしょうか。
米国株・日本株・投資信託・ETFなどなどさまざまな金融商品がありますが、それをどのような割合で投資を行い、そしてどのように運用するかは事前に決めておいたほうがいいと思っています。
それがないと、相場の変動などにより自分の投資するスタンスが揺らいでしまい、無限ナンピンやあわてて「損切り」という事態になりかねません。
私は毎年年初に「投資方針書」と呼ばれる自分の金融資産をどのように運用していくかを書面にしてまとめています。
これにより、相場が変動したときや事情により心身にダメージをうけて正常な判断が一時的にできないときにあわてて売買をしなくて済むという大きなメリットがあります。
とくに私の場合、相場の変動と個人的に大きな決断があったためにあわてて売買を行いそうになりました。
それをこの「投資方針書」を読んだことにより冷静になり回避することができました。
今回はこの「投資方針書」をざっくりとでも書いたほうがいい理由についてお話ししたいと思います。
投資方針書を書いたほうがいい理由
では早速ですが、私が投資方針書を書いたほうがいい理由についてお話しします。
いくつか理由があるのですが、私が特に感じるのは以下のポイントです。
- 投資方針が状況によって揺らがないから
- 長期的な視点に立って落ち着いて資産と向き合えるから
投資方針が状況によって揺らがないから
いちばん感じるのはこの「投資方針が状況によって揺らがないから」ということです。
相場が変動したりするとどうしても自分の金融資産が気になりますよね。
急激に変動したときにはなおさらです。
自分の資産はどうなるのか、損失はどれくらいになるのか・・・
わからないですので、あれやこれや試してみたくなるのはよくわかります。
しかしながら、この行動は決しておすすめできるものではありません。
慌てて売った途端に相場が急上昇したり、
慌てて買った途端に相場が急落すること
大いに可能性はあります。
私の場合には思ったのと逆の方向に相場が進むことのほうが多かったですね。
「投資方針書」を書いておけば、慌てたときにちょっと読んだだけで、あわてて売ったり買ったりするのはやめようと思うものです。
長期的な視点で自分の資産と向き合えるから
次に感じるのは長期的な視点で資産に向き合えるからという点です。
「投資方針書」は私の場合年初に決定するのですが、そのときにはほとんどの相場は動いておらず、落ち着いた状態で考えることができます。
この1年間どのように資産を運用していこうかなぁ・・・
とか
どのような割合で運用していこうかなぁ・・・
などゆったりした気持ちで考えることができるんですね。
その後、相場が急変したときにはこのようにゆったりした気持ちにはなれません。
どうしよう・・・どうしよう・・・と下がっていく自分の資産残高を眺めながら不安になることは目に浮かびますよね。
ただ、落ち着いた状態で考えた投資方針書をながめるだけでも落ち着いて資産と向き合えるのでおすすめです。
では、つぎに私が投資方針書を書いていてよかったなと思ったことがありましたのでご紹介しますね。
私の場合はどうだったか
では、私の場合にはどうだったのでしょうか。
今回特に投資方針書を策定していてよかったと思ったことがあったのでまとめてみますね。
相場が急落した
この記事を書いているときには、世界中で相場が急変している時期です。
急変していると書いていますが、相場が急落しているんですね。
そのようなときには2つのことを考えちゃいます。
- 自分のポートフォリオは大丈夫か
- よーしパパ、ナンピン買いしちゃうぞぉ!
この相反することを思ってしまうのですが、投資方針書を読んだことによりいじるのをやめました。
ポートフォリオが崩れるという点は、7月に3ヶ月に1度の資産チェックの時期に調整すればいい話です。
(私はメインの資産を3ヶ月に1度チェックをして、足りないものを買い付け、余ったものを売りつけて調整しています)
このような時期にあわててやる必要はないわけです。
2番めのナンピン買いの欲望ですが、メインのインデックス投資とサブの個別株とでは資金の出処が異なります。
残念ながら、個別株用の資金は枯渇してしまって、追加の買い付けはできない状況です。
もちろん、インデックス投資の投資待機資金を引っ張ってきて個別株を購入することは可能です。
しかしこれでは恣意的な買い付けとなることから断念し、ルールを守って運用することにしました。
つまり、買い付け資金が回復するまで買い付けないという決断をすることにしました。
個人的にダウンしてしまったから
もう一つ重要な理由があります。
それは個人的にメンタルにダメージを受けてしまい休職してしまったからです。
仕事もできないくらいダメージを受けてしまい休職してしまったのですから、正常な判断ができるはずもありません。
こんなときによーしパパ、ナンピン買いしちゃうぞぉ!なんて余裕のあるようなことが言えるはずもありません。
それだったら、まだ元気なうちに考えた投資方針書に従って行動してしたほうがよほどマシですよね。
もちろん相場が急落したのですから、個別株などを買い増したり、インデックス投資の資産残高をチェックしたりして売ったり買ったりしたいのはやまやまです。
しかしながら、こんなときに株式投資云々やっている場合ではありません。
それだったらもうちょっとでもゆっくりと過ごしておくべきだと思い、株式の売買・資産チェックはおこなわないようにしました。
機会損失かもしれませんが、仕方がありません。
でもこれでよかったのかなと私自身は感じています。
まとめ:ざっくりとでもいいので投資方針書を作りましょう
今回私の経験を通して、投資方針書をあらかじめまとめておいたほうがいい理由についてお話ししました。
投資方針書とおおげさにしなくてもざっくりと
- 自分の資産をどのように1年間運用していくか
- 自分にとって適切なポートフォリオはどうなのか
これらだけでも文字にしておくと自分が正常な判断ができないかもしれないときには落ち着いた判断ができます。
たまたまそのときだけ急落して買い付けをしなかったとしてもまた暴落はやってきます。
そのときには事前に考えて適切に行動をすればいいだけのことなんですね。
私は特に相場の変動とメンタル面のダウンによって実感させられました。
落ち着いてまた次の年の初頭に運用方針をきちんと策定し直そうと。
改善するにしても、そのままで運用を続行するにしても、ちょっと考えておくと冷静に判断ができますので、ぜひ投資方針を策定してみてはいかがでしょうか。
では、またよろしくです!
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