iDeCo(個人型確定拠出年金)は拠出した金額が税額控除されるというメリットばかり強調されていますが、完全無料で運用することはできません。
それは、国民年基金連合会や信託銀行などに支払う手数料です。
さらに金融機関によっては運営管理機関手数料とよばれる金融機関の取り分である手数料が徴収されるところもあります。
この運営管理手数料は金融機関によって金額も異なりますが、無料となっている金融機関もいくつか登場するようになりました。
ただ、この無料となるのも資産額などの条件があるところが多いのですが、探せば無条件で運営管理手数料が無料となる金融機関が存在しています。
iDeCoを拠出するにあたって唯一節約することができるこの運営管理手数料が無条件で無料となる金融機関をまとめてみました。
ぜひ一度ご覧のうえ、どのような特徴があるのかについて比較してみてはいかがでしょうか。
無条件で運営管理手数料が無料となる金融機関のまとめ
2019年3月現在無条件で管理運営手数料が無料となる金融機関は現在のところ以下のとおりとなっています。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- 松井証券
- 大和証券
- イオン銀行
- KDDIアセットマネジメント
無条件でiDeCoの金融機関の取り分となる運営管理手数料が無料となるこのわずか5金融機関をこのブログでは徹底紹介しています。
それぞれの特色を短くまとめていますのでご覧ください。
2プランを展開するSBI証券
SBI証券は、大手ネット証券の一角で後述する楽天証券とのサービス競争を繰り広げています。
株式取引や投資信託などの通常の証券業務だけでなく、iDeCoでもサービス競争が激化しています。
私はSBI証券でiDeCoに拠出をしていますが、一番に感じることはとにかくファンド数を増やして選択肢を増やしているということでした。
ファンド数が多いことはイコール自分にとってより良い選択ができることにつながりますので、ご自身がファンドの情報をよく知っている場合には一番自分に合った拠出プランを作ることができるのではないかと思っています。
しかしながら法規制のために運用ファンド数が35ファンドに限定されることになりました。
そのため、従来のプランはファンド数を減らした上でオリジナルプランとして存続する一方で、
eMAXIS Slimシリーズといった超ローコストインデックスファンドシリーズを中心とする新プランセレクトプランを登場させました。
それぞれは互換性がなく、同じ運営期間であるにもかかわらず別金融機関に乗り換えるような手続きが必要ですので注意が必要です。
ユーザビリティで勝負の楽天証券
つぎにご紹介するのはネット証券大手の楽天証券です。
楽天証券iDeCoの特徴としては、ユーザビリティに優れたサイト構成をしていることです。
通常、iDeCoは金融機関とは別のサイトにログインする必要があり、ユーザビリティに欠ける傾向にあります。
ところが、楽天証券は証券サイトから同じID・パスワードでiDeCoの情報へアクセスることができます。
これはライバルのSBI証券のサイトを意識していると私は思いました。
いっぽうでファンド数はやみくもに増やすのではなく、ある程度絞り込んで選択をしやすくしているのも特徴的ですね。
ファンドのセレクトがピカイチのマネックス証券
つぎにご紹介するのがこれまたネット証券大手のマネックス証券です。
マネックス証券iDeCoは上記の2社とよりも後にサービスを開始しました。
特徴としては、ファンドのセレクトが素晴らしいということですね。
ネット証券としてはiDeCo参入が後発であったこともあり、上記2社では取り扱っていないファンドを取り入れています。
また、各アセット(資産の種類)において考えられる最もローコストなインデックスファンドをラインナップしていることが特徴です。
シンプルながらもツボを抑えたファンドが魅力の松井証券
そして大手ネット証券の一角である松井証券のiDeCoも運営管理手数料が無料の金融機関の一つです。
特徴としては、シンプルながらもローコストインデックスファンド中心のセレクトがなされているというプランが用意されているということです。
どちらかというとマネックス証券と同様の後発ネット証券のiDeCoですので、eMAXIS Slimを中心としたローコストインデックスファンドシリーズ中心のセレクトとなっていることが特徴です。
大手証券会社で唯一無条件無料の大和証券
大手証券会社でも無条件で運営管理手数料が無料となるところが出てきました。
大和証券がそうなのですが、ファンドのセレクトがアクティブファンドが多いなどの点はちょっと私としては改善の余地があるのではないかと思っています。
ただ、大手金融機関の安心感が欲しいと考えられている方にとっては選択肢の一つとなるのではないでしょうか。
徹底的に割り切ったイオン銀行
そして最後にご紹介するのがイオン銀行です。
流通系銀行として唯一iDeCoに参入している金融機関です。
今までご紹介したのはすべて証券会社なのですが、まだまだ証券会社に敷居の高さを感じられる方も多いはず。
そのような方にお勧めなのが、銀行で唯一無条件での運営管理手数料が無料となっているイオン銀行です。
ファンド数はある程度絞り込まれていますが、ローコストインデックスファンドがメインとなっていて、ファンドの選択もグッドです。
申込書類はネット上で引き出すことにより、コストを削減しているといった特徴がありますね。
スマホに特化したKDDIアセットマネジメント
KDDIは携帯電話auを運営している通信事業者です。
KDDIと聞けばピンとこないかもしれませんが、auと聞けばだれでもご存知なのではないのでしょうか。
そのKDDIが資産運用会社を立ち上げました。
それがKDDIアセットマネジメントです。
特徴としてはスマホに特化した資産運用です。
具体的にはスマホのみで管理できるアプリを用意していることですね。
そのKDDIアセットマネジメントも運営管理手数料が無料でiDeCoに加入することができます。
通常ならばiDeCoはホームページ上で資産を管理しているのですが、KDDIアセットマネジメントのみは専用のアプリを用意してよりiDeCoをスマホのみで管理できるように特化していることが特徴です。
詳しくは以下のページをご覧ください。
まとめ:それぞれの金融機関に特色があります
今回はiDeCoにかかわる手数料のうち、拠出者が唯一比較検討することのできる運営管理手数料が無料となる金融機関をまとめてみました。
それぞれの金融機関が、趣向を凝らしてサービスやファンドのセレクトなどに特色があることがわかりました。
現在のところ無条件で運営管理手数料が無料となるのは7金融機関(証券5、銀行1,通信系1)なのですが、これからも加入者が増えるとなれば無条件で手数料が無料となる金融機関が増えることが予想されます。
その際にはご紹介するとともに、金融機関選択のお手伝いができればと思っています。
では、またよろしくです!
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