インデックスファンドのポートフォリオについてはどのようにして構築されていますか?
思いつきでしょうか、有名な方のポートフォリオを真似されていますでしょうか、
はたまた効率的フロンティアをがっちり計算して構築されていますでしょうか。
正直なところどれもアリだと私は思っています。
ある時期には先進国が、ある時期には日本が、ある時期には新興国が、そして最近は米国株などと流行するポートフォリオの種類はさまざまです。
ポートフォリオをいきなり完成形に持っていくのはなかなか難しいのではないでしょうか。
私もインデックスファンドのポートフォリオは時期によってさまざまで、試行錯誤しながら今のポートフォリオに落ち着きました。
そこからたどりついた考えは徐々にポートフォリオを作り上げたらいいのではないかというものです。
私は現在は8資産均等型のバランスファンドをメインとして、
先進国株式や中小型株式のインデックスファンドをトッピングした変則的なポートフォリオとなっています。
特徴としてはごった煮の全部入りポートフォリオですね。
よく不要論が出ている海外債券や新興国株式、そしてREIT(不動産投資信託)も当然ながら混ぜ込んでいます。
ところがいきなりこのようなポートフォリオにしたわけではありません。
かつては米国ETFであるVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)100%のときもありました。
試行錯誤、投資すればよかったなどの後悔などが積み重なった結果8資産均等型バランスファンドを利用することになったのです。
そこでこの記事ではポートフォリオを徐々に作っていくことをおすすめする理由について考えてみたいと思います。
ポートフォリオは徐々に作り上げていくのをおすすめする理由
私がなぜポートフォリオをいきなり完成形に持っていくのではなく、徐々に作っていったらいいのではないかと考えるのは以下のポイントです。
- 投資経験が積み重なると考えが変わってくるから
- 投資しなかったことに対する後悔が入ってくるから
- ポートフォリオをいじるのも結構楽しいから
それぞれみてみましょう。
投資経験が積み重なると考えが変わってくるから
一番感じるのが投資経験がふえるにつれて投資に対する判断力が向上し、自分が投資すべき資産は何かと考えるようになるからと思うからです。
自分のリスク許容度をあらかじめ調べてみようと考えてみてもなかなか思うようにいかないものです。
2018年末のイケイケドンドンだった株価が急転直下した際にも、自分は株式オンリーで大丈夫!と思っていながらもとてつもなく不安になったりしなかったでしょうか。
つらいでしょうが、それも立派な投資経験です。
痛い思いをしたら、もう少し現金や国内債券ファンドの割合を増やしてみようと考えるのは、
一歩自分のリスクに対する考えと実際のポートフォリオに一致させるきっかけになります。
もちろん悪い経験だけではありません。
良い経験もすることで、逆にもう少しアグレッシブなポートフォリオにしてもいいなと感じるのも立派な投資経験ですよね。
さまざまな投資経験を繰り返すことにより、自分にあったポートフォリオに近づけていくことができていくのは、
まさにオリジナルなポートフォリオをつくっていく楽しみがありますね。
投資しなかったことに対する後悔が入ってくるから
リスク資産にはさまざまなものがあります。
株式だったり、債券だったり、REITだったり、コモディティだったりとさまざまです。
しかも地域もあるので、たくさんの分野から自分にあった資産を選ぶ必要があります。
そこで感じるのが投資しなかったことに対する後悔の念です。
ネット上では〇〇不要論というものをよく目にします。
私の個人的な経験では、投資しないと決めていても案外リターンが高く、投資しておけばよかったと後悔することが多かったです。
最近感じたのが米国株にたいする投資です。
もうちょっと米国株への投資割合を増やしておけばよかったとかかんがえることはよくあります。
あるいは暴落すると、債券を混ぜたポートフォリオだともうちょっとショックが少なかったのに・・・という考えも起こってきます。
後悔を感じて投資割合を増減させるのも徐々にポートフォリオを変化させるためには必要なのではないかと感じています。
ポートフォリオをいじるのは結構楽しい
そしてもうひとつ感じるのはポートフォリオいじりは結構楽しいということもありますね。
いろいろとポートフォリオについて考えてみるといっそのことガラガラポンと新たにポートフォリオを構築したくなってくることもあります。
いきなりガラガラポンするのはおすすめしませんが、考え抜いた末に新しいポートフォリオをつくるのもまた楽しいものです。
私も過去2回ほどガラガラポンとポートフォリオを再構築したことがあります。
幸か不幸か当時は相場が低迷していたこともあり、再構築をしやすい環境だったので作り直せたのは良い経験でした。
ではポートフォリオをいじりたくなったらどのようにすればいいのかということについて考えてみたいと思います。
ポートフォリオをいじりたくなったときに考えること
徐々にポートフォリオを変化させていくのが良いと思ってもどのように変化させていくのが良いのかわからないと思います。
そこで私が考えるポートフォリオのいじり方についてまとめました。
基本は追加トッピングがおすすめ
今までのポートフォリオを変化させるためにどうすればいいのでかなと考えてみて真っ先に思いついてのが追加トッピングという方法です。
今保有している資産に別の資産を加えてマイルド(アグレッシブ)にするという方法です。
とくに今まで株式のみのリスク資産だった場合に現金だったり国内債券インデックスファンドを追加するという方法が一例です。
一方でこれまでバランスファンドのみだった場合に株式ファンドを加えてみるとよりアグレッシブなポートフォリオになってきます。
売却をともなうポートフォリオについては最初はおすすめしませんので、まずは1資産くわえてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
慣れてくると売却も視野に
つぎに考えうるのは売却をともなうポートフォリオいじりです。
こちらは自分の投資方針が固まってきて、ある資産や国への投資はいらないと考えるようになってきた場合です。
ここで気をつけたいのは税金などコストとポートフォリオいじりのバランスです。
ある資産が不要だと思っても利益が乗りまくっているときに売却してしまうべきかどうかはよく考える必要があります。
ポートフォリオいじりのために払わなくていい税金や信託財産留保額の負担をするべきかどうかはよく考えましょう。
それでも売却するべきだと考えたときにはぜひチャレンジしてみていただければと思います。
ガラガラポンはよーく考えて
ポートフォリオを全く新しいものにするいわゆる「ガラガラポン」は最後の方法として考える必要があります。
本当に今まで運用していたポートフォリオは良くなかったのか、全部売却してまで作り変える必要があるのか
この点についてはよく考えていただきたいですね。
今まで運用していたポートフォリオは過去の自分がベストと思ってつくってきたものです。
他の方のポートフォリオをコピーしたりしたものであったとしても、当時の自分にとってはそれがベストなポートフォリオであったと思ったからではないでしょうか。
ですので
いきなり全部売却するのではなく、まずは一部売却や追加する
という選択肢をとってから行うべきものではないかと考えています。
ガラガラポンしたあとにへたこいた~!と考えるのは本当にもったいないですからね。
思いつきではなく、よくよく考えてから新しいポートフォリオに移行することをおすすめします。
まとめ:ポートフォリオは盆栽に似ていると思います。
今回私の経験をふまえてポートフォリオは徐々に変化させることをおすすめする理由についてお話ししました。
うれしいこと、そして辛いことを感じるのは投資をしていると日常茶飯事です。
その貴重な経験をふまえてポートフォリオは徐々にいじっていけたらいいなと私は思っています。
そのための方法についても思いつきで劇的に変化させるのではなく、追加トッピングを基本に、慣れてくれば売却も含める。
それでもどうしようもない場合にのみポートフォリオを作り直すことが考えてみてはいかがでしょうか。
私もさまざまなポートフォリオを作ってきた後に今の8資産均等型バランスファンドをメインとするポートフォリオになりました。
個人的に気に入っているポートフォリオですのでしばらくはお付き合いしていきたいなと思っていますが、
すこしずつでも自分の気に入ったポートフォリオを作れたらいいのではないかと思いますね。
では、またよろしくです!
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