私が投資している厳選した投資信託の一つとしてEXE-iグローバル中小型株式ファンドがあります。
さまざまなインデックスファンドをメインとした投資信託に投資しては乗り換えてきた私が継続している数少ないファンドの一つです。
だれでも知っている企業とは違うちょっとマイナーな企業に投資できるのもこのファンドの魅力の一つですね。
今回は私がなぜこのファンドに投資しているのか、そしてどのような魅力があるのかについてお話ししてみたいと思います。
EXE-i中小型株式に投資している理由
私がEXE-iグローバル中小型株式ファンドに投資している理由をお話ししてみたいと思います。
通常の海外株式(MSCI コクサイ)などではより低コストのインデックスファンドが展開されていますのでそちらを選んだほうがコスト面では有利です。
ただ、このファンドにしかない魅力があります。
私が投資している理由としては以下のとおりです。
- 全世界の中小型株式のETFを一つのファンドにまとめている
- ローコストの海外ETFのファンド・オブ・ファンズ(FOF)のため比較的ローコスト
- お手軽(笑)
つぎにそれぞれの理由についてみてみます。
全世界の中小型株式のETFを一つのファンドにまとめている
このファンドの特徴なのですが、全世界の中小型株式インデックスをひとつにまとめたものであるということです。
EXE-iグローバル中小型株式ファンドは
(ティッカーのリンクはBloombergの該当ページへリンクします。)
これら2つの海外ETFをまとめたもので、全世界の中小型株式を網羅した形となっています。
国別・セクター別・企業別投資比率について
2018年5月期決算に掲載されている国別・セクター別・企業別投資比率についてご紹介します。
国別の投資比率は以下の通りとなっています。
国名 | 比率 | |
---|---|---|
1 | 米国 | 58.99% |
2 | 日本 | 5.98% |
3 | カナダ | 4.50% |
4 | 英国 | 4.06% |
5 | 台湾 | 2.48% |
6 | 韓国 | 1.81% |
7 | オーストラリア | 1.70% |
8 | ドイツ | 1.51% |
9 | スウェーデン | 1.35% |
10 | インド | 1.22% |
このファンド一つで以上の国を中心とする全世界の中小型株式インデックスに投資すること可能となります。
ちなみに資産残高も58億円(2019年2月現在)となっていますし、資金は流入傾向ですので当面の償還もなさそうです。
つぎにセクター(業種)別の投資比率をみてみましょう。
順位 | 業種 | 比率 |
---|---|---|
1 | 資本財・サービス | 15.49% |
2 | 金融 | 15.14% |
3 | 情報技術 | 14.65% |
4 | 一般消費財・サービス | 13.61% |
5 | ヘルスケア | 11.25% |
6 | 素材 | 7.05% |
7 | エネルギー | 4.70% |
8 | 生活必需品 | 3.65% |
9 | 公共事業 | 2.69% |
10 | 電気通信サービス | 0.75% |
大型株の場合にはIT関連株が多いのに対して、中小型株式の場合には資本財・サービス株の割合が高いのがわかりますね。
そして最後が投資上位企業です。
順位 | 企業名 | 業種 | 国名・市場 | 比率 |
---|---|---|---|---|
1 | ネクター・セラピューティクス | ヘルスケア | 米国・NASDAQ | 0.28% |
2 | グラブハブ | 情報技術 | 米国・NYSE | 0.18% |
3 | ブルーバード・バイオ | ヘルスケア | 米国・NASDAQ | 0.18% |
4 | ゼブラ・テクノロジーズ | 情報技術 | 米国・NASDAQ | 0.15% |
5 | ニューロクライン・バイオサイエンシズ | ヘルスケア | 米国・NASDAQ | 0.15% |
6 | バブコック・アンド・ウィルコックス | 資本財 | 米国・NYSE | 0.14% |
7 | テレダイン・テクノロジーズ | 情報技術 | 米国・NYSE | 0.1% |
8 | エイベックシス | ヘルスケア | 米国・NASDAQ | 0.14% |
9 | ガイドワイア・ソフトウェア | 情報技術 | 米国・NYSE | 0.14% |
10 | ゴーダディ | 情報技術 | 米国・NYSE | 0.14% |
企業名のリンクはYahoo!Financeに掲載されている企業プロフィールです。
さすがに中小型株式。
全世界企業が軒を連ねる大型株とは異なり、知名度が日本では低い企業が並んでいますね。
比較的ローコスト
このファンドは
という2つのETFを組み合わせたファンド・オブ・ファンズのため、ETF自体の経費率、そしてこのファンドの信託報酬を併せた実質的な負担は年0.3304%程度となっています。
ファンド名 | 信託報酬 |
---|---|
EXE-i 信託報酬 | 年0.2484% |
ETF(SCHA,VSS)の経費率 | 年0.082% |
実質的な費用 | 年0.3304% |
このファンドはSBI証券での投信マイレージサービスの対象のファンドのため年0.05%のSBIポイントが還元されます。
SBIポイントは住信SBIネット銀行へ振り込む場合には100%現金還元されますので、これを加味すると実質的には経費率0.3%を割り込んで0.2804%となります。
「比較的」と書いたのには理由があり、このファンドは2種類のETFを6対4で保有しているだけで0.2484%の信託報酬がかかることになります。
そのため自力で海外ETFへ投資できる方はそれぞれのETFを購入することにより投資信託の信託報酬をカットすることができます。
私はそのことを理解した上でこのファンドに投資をしていますので、信託報酬については実質的な管理料として割り切っています。
お手軽(笑)
最後に登場しましたが、いちばん大切なことかもしれません。
さきほども書きましたが、コスト面ではバラでETFを買ったほうが安いことは明白です。
ただ、私にとっては非常に面倒なんです。
5年ほど前まではVTなどの海外ETFをメインに投資をしていたのですが、円とドルの管理の手間、そして私がもしいなくなったときの家族の負担を考えて海外ETFに投資することをやめました。
海外ETFから撤退しインデックスファンドに乗り換えた4つの理由
このファンドならば1円単位で管理が可能ですし、積み立ても可能です。
SBI証券ではiDeCo(個人型確定拠出年金)の取扱投資信託の一つとしてローンチされています。
コストが多少かかる分投資に関わる手間などが大幅に減らすことができるのは大きなメリットですね。
まとめ:結構良いファンドだと思います
いろいろと私がEXE-iグローバル中小型株式ファンドに投資している理由についてお話ししました。
多少のコストはかかりますが、私にとってはお手軽に2つの海外ETFに投資できるこのファンドはありがたい存在だと思っています。
もちろん自力で米国株や海外ETFに投資できる方はそれぞれのETFを個別に買うほうが経費率も激安ですし、分配金も外国税額控除の対象となるため一部を取り戻すことも可能でしょう。
ただ、お手軽にしかも比較的ローコストで実質的に全世界の中小型株式ETFへ投資することができる唯一のファンドの存在意義はあると私は考えています。
SBI証券でiDeCoをされている方は取扱投資信託の一つとなっていますので、検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみにこのファンド中小型株に投資するため通常のMSCIコクサイに投資するインデックスファンドと比べて資産の変動は大きい傾向があるので注意していただければと思います。
今日の記事が参考になれば幸いです。
では、またよろしくです!
コメント