出典:5ページ目の[ 『ドラえもん』 ] | スコシフシギな世界-藤子・F・不二雄ブログ – 楽天ブログ
今回はお役所用語の便利さとドラえもんのヒロインしずかちゃんの発した一言がすごいと感じたことをお話ししたいと思います。
お役所用語は組織や自分の身を守りつつ言いたいことを伝える表現ですね。
一方しずかちゃんがとっさに発した一言がすばらしかったのでその2つの例から表現というものがいかに奥深いかを考えてみたいと。
ではお役所用語からみてみましょう。
お役所用語とは
お役所用語とは国や地方の役所においてダイレクトに伝えると周囲に良くない影響をおよぼしかねないとしてオブラートに包んだ言葉にしたり曖昧な言葉に言い換えていることばのことです。
どのような言葉があるかといいますと、以下のリンクを見ていただければわかります。
記者会見や報道発表などでよく見るものばかりじゃありませんか?
民間企業でも割と使えそうな言葉をピックアップしてみた
私は民間企業に勤務しているのですが、仕事柄さまざまな問い合わせをうけます。
ただ問い合わせを受けるだけでなく割と無茶な要望をされるお客様もいらっしゃいます。
そういった案件をさらりとかわせる言葉がこのお役所用語集には隠されています。
ここでお役所用語に限らずやんわりと要望に対処する言葉を考えてみたいと思います。
前向きに検討
超おなじみな言葉ですよね。
お仕事をされている方は一度は口にしたことがあると思います。
意味は「何もしませんが、何か」ということです。
決して期待することではないので注意したいものですね。
よくある要望は「新しいサービスを開発してほしい」というものですが、いち出先機関に勤務している関係上それを実現することは事実上不可能です。
ただ真正面からそれを言うとやはり角が立ちます。
その際にはこのフレーズを使うとやんわりとした表現となりますので角が立ちにくくなります。
難しいですね。
これも便利なことばの一つですね。
真っ正面からNOとは言えないけど言わなくちゃいけないときに使えます。
厳しい要望(クレーム)をいただいた際にできる限りには要望に沿うように対処をするのですが、
そのラインを上回る要求をされた場合やんわりと断る言葉として使います。
真摯(しんし)に受け止める
お客様から言われたことを真正面からうけとめるふりをするということばですよね。
仕事での結構厳しい指摘があるのですが、私の部署ではどうしようもないことが多々あります。
その際にこのフレーズを使うことがあります。
そして最初に言いました「前向きに検討する」を併用することもよくあります。
「ご要望を真摯に受け止め、前向きに検討致します」などですね。
しずかちゃんが言った言葉
しずかちゃんは料理がまずいことをこう言った
しずかちゃんとはご存知ドラえもんのヒロインですね。
ガキ大将ジャイアンがジャイアンシチューというおそるべき鍋を開発したのでのび太やスネ夫とともに強制的に招待されるという回があります。
ジャイアンシチューは鍋の中にイカの塩辛やセミの抜け殻、さらには大福餅など多種多様のゲテモノが入った鍋料理です。
いかにもジャイアンが作りそうなものなんですが、おいしければ大丈夫なのですけれども・・・
当然くっそまずい代物です。
ジャイアンはみんなに紫色の煙がたつジャイアンシチューを食べさせて「うまいか、おいしいか、どっちだ!?」と聞くのですが・・・
スネ夫が一口食べて「マズー!!」と一言言うとジャイアンは別の部屋にスネ夫を連れ込みボコボコにします。
そして一言「骨川くんは今おやすみしているから」と。
おそるべしジャイアン。
ここでしずかちゃんはこう言います。
「こ、個性的な味ね」
小学生でこんなことを言えるなんてすごい
私は小学5年生のしずかちゃんがまずい料理の味を「個性的な味」と言えるのが本当にすごいと思いました。
おそらく当時の私ならばスネ夫のようなことをつい口走ってしまいジャイアンにボコられたことでしょう。
小学生でこれだけ配慮にされた一言が言えるしずかちゃんは神がかかっていると思うのです。
これが大人になったらのび太の奧さんになりますが、仕事は官僚とかの仕事もできるんじゃねとも感じるのです。
周囲を嫌な気分にせずかつ言いたいことを言えるその配慮と勇気はすごいと言わざるを得ません。
おっさんになってもなかなか言えない私
もう40過ぎのおっさんになった私なのですが、なかなかとっさの状況でしずかちゃんのような表現をすることができません。
せいぜいが最初に話しましたお役所用語を自分なりにアレンジするくらいしかできません。
仕事でもそうですしブログでもそうですが、もっといい表現があればそれを使っていく能力をもっと身につけていきたいなと感じています。
言葉というものは非常に奥深いなということを実感させられるのです。
お役所用語も自分の身や組織を守ったりするイメージの悪いことばのようにとられていますが、
周囲を傷つけずにかつ言いたいことを言うと言う意味ではすごいと感じざるを得ません。
もっといろいろな文章を読んだり話したりしてお役所用語やしずかちゃんの一言のようなさまざまな表現方法を身につけていきたいと思います。
まとめ
今回はお役所用語やしずかちゃんのジャイアンシチューを食べた際のとっさの一言にみる表現のすごさを考えてみました。
逃げ口上だけではなく人を感動させたり、気持ちいい気分にさせるようなことばももっともっと身につけていきたいなと感じています。
そしてブログでも読んでいただける方に少しでも満足していただけるような文章を書きたいと思いますね。
仕事で苦しい状況を回避するためにお役所用語を参考にしてみてはいかがでしょうか。
では、またよろしくです!
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コメント
マンガの何気ない一言から処世術を見つけるのすごいですね……
よくある話ですが、食レポで芸人が自分の嫌いな味にあたったとき「あー、これは。好きな人は好きかもしれませんね」「好きな人にはたまらないですね」なんて言う、とか。本当かどうかわからないですが、これもお役所言葉の一つ、かも?
相手を傷つけずに言いたいことを言うって難しいですねー、やっぱり。
コメントありがとうございます。
前からお役所用語は便利だなぁと思っていたのですがなかなか書けないところにしずかちゃんの一言を知ってもしやと思いくっつけちゃいました。
どちらにしても相手(あるいは自分)をいかに傷つけないかを考えるという意味では同じではないかと思います。