お金のため方についてはいろいろありますが、私にとって最強と思っているのが財形貯蓄です。
会社によっては財形貯蓄制度があるところが多いと思いますので今回は財形貯蓄についてお話ししたいと思います。
まず結論から言うとお勤めの会社に財形貯蓄制度がある場合はぜひ利用してください。
「やらなきゃもったいない」です。会社が用意してくれた福利厚生制度で無理やりでも貯金ができるのですから。
それではまずはメリットとデメリットからみてみましょう。
財形貯蓄について
財形貯蓄というのは非常にサラリーマン、特に新入社員の方にメリットのある貯蓄法です。
そこで、この財形貯蓄のメリット・デメリットを見てみたいと思います。
メリット
メリットとしては給料から天引きされるのであたかも初めからなかったかのように蓄えられることです。
金額も自由に設定でき、ボーナス時の設定もできます。
ちなみに私は毎月3万円、そしてボーナスを20万円新入社員の頃から積み立てています。
これだけで年間76万円ためることができます。
結構たまると思いませんか?
また、年金財形や住宅財形の場合目的にあった引き出し方をすれば2つ合わせて元本550万円までの利息に税金(所得税・住民税)はかかりません。
さらに引き出す際に会社を通さねばならなかったりするなどついつい引き出してしまうような事態も避けられます。
家を買われる予定の方には一考の価値ありです。
一定以上の残高を維持している場合は家を買う際に低利で資金を借り入れることもできます。
デメリット
デメリットとしては預金を引き出すために会社を通さねばならなかったりと自由に使いにくいシステム自体にあると思います。
また、一般財形の場合は単なる積立定期預金そのものですし、
住宅財形や年金財形の場合は目的外での引き出しがしにくく、
フレキシビリティに欠ける点も使いにくくしている要因のひとつですね。
しかし欠点はそれくらいでしかも逆の見方をすればメリットとなるものです。
一言で言い切っちゃうと「めんどくさい」くらいなものですね。
次に財形貯蓄の種類についてみてみましょう。
財形貯蓄の種類
財形貯蓄には大きく分けて3種類あります。それは「一般財形」「住宅財形」そして「年金財形」です。
一般財形は給与天引きの積立預金です。毎月決まった金額を積み立てていき、1年以上経過するといつでもひきだせるものです。
利子の税率も預金と同じ20.315%です。
住宅財形は家を買ったりリフォームや家の建て替えなど「家」のためのおカネを貯める財形です。
メリットとしては、年金財形とあわせて元本550万円までの利息に税金がかからないことです。
一方で、家に関すること以外の目的で引き出した場合には税金がかかります。
また、引き出すためには5年以上の積立期間が必要です。
そして何より引き出す要件を満たすための資料(売買契約書など)が必要となるためかなりめんどくさいものとなります。
年金財形は、60歳以上に年金として蓄えていたおカネを使うための財形です。
5年以上の積立期間を必要とし、メリットは、住宅財形と合わせて元本550万円までの利息に税金がかからないことです。
こちらも引き出すためにはかなり面倒くさい手続きが必要です。
まず60歳以上でなければ引き出せません。
年金以外に引き出した場合積み立てた過去5年分の利息遡って税金がかかってしまいますので注意したいですね。
とくにいまは年金として蓄えておくとすればiDeCo(個人型確定拠出年金)のほうが有利です。
こちらの場合ですと、掛金はすべて所得から控除されますので、通常の所得税・住民税が安くなります。
さらに利子は非課税ですので、年金財形をするくらいならiDeCoがおすすめです。
金融機関
扱っている金融機関は労働金庫や銀行、郵便局、証券会社や保険会社などとさまざまです。
銀行や郵便局では預金を、証券会社では公社債投資信託を、保険会社では積立保険といろいろな商品に積み立てることができます。
どのような財形を扱っているかはお勤め先によって異なります。
私は労働金庫(ろうきん)の一般財形を使っておカネをためています。
始めたきっかけは勤めている会社の労働組合に無理やりろうきんの口座を作らされたのでこれでいっか、というテキトーな理由からです。
それが意外にもよかったのです。
通常の財形は引き出す際には会社に書類を提出しなければならないのですが、
ろうきん財形は電話振替サービスといって電話を使って財形から普通預金へいつでも引き出せるからです。
積み立てる習慣を身に付けたいけど引き出すハードルが高すぎるのもちょっとと思われる方にはちょうどいいと思います。
私はこう使う
ここで私がどのようにしているかをご紹介したいと思います。
私は現在ろうきん財形に加入しています。
そして、一般財形でひたすら積み立てています。
理由としては一般財形の場合電話1つで解約できる電話振替サービスがあるからです。
手続きをとると翌営業日にはろうきんの普通預金に入っていますのですぐに使えます。
そしておカネがたまってきたり、おカネがなくてピンチなときには引き出してクレジットカードの支払いや投資の種銭として活用しています。
普通預金の次に控えていてなおかつまとまった金額がすぐに貯まるので重宝しています。
まとめ
年金財形や住宅財形は元本550万円まで非課税なのは魅力的なのですが、この低金利下で長期間おカネが拘束されるのは意味がないことです。
さらに、年金財形の場合ですとiDeCo(個人型確定拠出年金)がありますのであまり年金財形はメリットがないのが実情です。
それならば一般財形を使って投資するための元手(種銭)を作りインデックスファンド等に投資していった方がよりおカネを増やすことができると思います。
新入社員の方ならば、もともとお給料も厳しいものがありますので、天引きで蓄えられる財形貯蓄をつづけられることが資産をたくわえていく大きな一歩となるのはまちがいありません。
それ以外の方も資産を蓄えていくのには財形貯蓄をするのは大きなメリットがあります。
投資家の方の場合ですと、財形は種銭作りの重要なツールとして活用してみてはいかがでしょうか。
このように財形貯蓄はサラリーマンとしてお勤めの方にとって強い味方となりますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
では、またよろしくです!
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