今日は今話題のローコストiDeCo(個人型確定拠出年金)の座を奪い合っている、SBI証券と楽天証券の違いをまとめてみることにしました。
この2社の違いはすでにさまざまなブログで比較されていますが、いまさらながら私もまとめてみたいと感じましたので独断と偏見で違いをみてみます。
SBI証券と楽天証券のiDeCoプランの違い
それではSBI証券と楽天証券のiDeCoプランそれぞれをみてみて違いを調べてみたいと思います。
ちなみに私はSBI証券でiDeCoに加入しています。そのため楽天証券さんのプランは公式サイトで確認したものとなっています。それを踏まえてお読みいただけたら幸いです。
両社とも手数料の違いはなくなった
以前は両社の大きな違いは口座管理費用の差でした。
SBI証券は預かり資産50万円以上が無料なのに対して、楽天証券は10万円以上で無料となっていて、公務員や確定給付年金導入企業勤務者にはコスト面で有利でした。
これが両者とも預かり資産にかかわらず口座管理費用がゼロ円となったいま、違いはなくなっています。
あくまでゼロ円というのは両証券会社の取り分です。国民年金基金連合会や信託銀行などの取り分は従来通りかかってきますので完全ゼロ円ではないことは両者とも同じですので気をつけてくださいね。
ファンドのラインナップ
つぎにファンドのラインナップをみてみましょう。
ローコストインデックスファンド | ローコストバランスファンド | 個性派 | |
---|---|---|---|
SBI証券 | DCニッセイシリーズ | iFree8資産バランス | ひふみ年金 |
楽天証券 | 楽天・バンガード・ファンド | 楽天・インデックス・バランス(DC年金) | セゾン投信 |
ちょっとした表にしてみましたが、私のブログで参考にされそうなファンドのラインナップをまとめてみました。
それぞれ独自の視点で個性的なファンドが取り入れられています。
SBI証券は良くも悪くも全部入り、そして楽天証券は厳選ファンドといった特徴を持っています。
表に入れませんでしたが、SBI証券には個性的なファンドとしてEXE-iシリーズもラインナップに入っており、EXE-i グローバル中小型株式ファンドといったものも扱われています。
いっぽうで楽天証券は全体的にローコストなファンドでまとまっています。そのためどのファンドを選んでも高コストで選んで失敗したとなりにくいファンドがまとまっているのが特徴的ですね。
そして、楽天証券のイチオシファンドであるアメリカ・バンガードのETFをそのままインデックスファンドにした楽天・バンガード・ファンドシリーズは楽天証券のみで扱われていますので魅力的です。
取扱投資信託数
つぎに取扱投資信託数を見てみましょう。
こちらの方はSBI証券の圧勝です。
楽天証券の取扱ファンド数が27なのに対してSBI証券の取扱ファンド数は67と数だけでは楽天証券の倍以上のファンド数となっています。
SBI証券は法律の規定により、取扱ファンド数が削減されることになりました。
詳細については以下のページをご覧ください。
ところが、これも玉石混交というかたちになっていて必ずしもコストパフォーマンスが良いとは思えないファンドもラインナップに含まれています。
信託報酬が0.2%程度のローコストインデックスファンドから2.0%超えの投資信託まで幅広く取り揃っています。
そのためSBI証券でファンドを選ぶ際には投資家の目利きが必要となってきます。
いっぽうで楽天証券はその半分以下と少ないのですが、高くてもセゾン資産形成の達人ファンド(1.5500%)くらいとなっており、全体的にローコストなファンドをまとめた印象となっています。
そのため、どのファンドを選んでもローコストなポートフォリオが形成できるのが特徴的です。
詳しくは両社の取扱商品一覧をご覧ください。
サイト構成
つぎにサイト構成をみてみます。
こちらの方は楽天証券の圧勝です。
SBI証券は確定確定拠出年金専用のホームページが別途あり、そこから異なるログインID、パスワードを設定のうえ証券サイトとは別にログインする必要があります。
そのため、同じ証券会社にも関わらず2つのIDをもつ必要があります。
いっぽうで楽天証券は新規参入組であるためここはよく研究されているようで、証券サイトと同じIDでログインすることができ、資産間の管理が非常に楽になるようにサイトが作られています。
また預かり資産の一覧も非常にわかりやすく作られているのが特徴的です。
結論
ここで私なりに感じるSBI証券と楽天証券のiDeCo口座について感じることを書きたいと思います。
結論から言いますとどちらを選んでもOKと思っています。
どちらでも間違いではない
この両社のiDeCoプランはクセの違いやファンド数、そして取扱ファンドの個性の違いがありますが、どちらを選んでも大きな失敗はないと思います。
私なりに感じる投資する価値があるファンドは両社ともにありますし、必要なポートフォリオはきっちりと構成ができます。
あとは両社独自に選ばれている個性的なファンドを資産に入れるかどうか、そしてサイトの使いやすさなどの基準で選ばれるといいと私は思っています。
メインの証券会社でまとめるのもあり
私は口座をシンプルにしていく上でメインの証券会社でまとめていくのもありなのではないかと思っています。
SBI証券がメインの方ならiDeCoもSBI証券で、楽天証券がメインの方もiDeCoも楽天証券にまとめるほうが管理が楽になります。
現在SBI証券は証券サイトと年金サイトは別サイトとなっていますが、これも統合されるのではないかと期待しています。
コスト面で両社が横並びになっている以上、サイトの使いやすさなどに競争の軸足が移る可能性があるからです。
2018.4.22 追記
記事を投稿したときには他の会社で運営管理手数料が無条件でゼロの金融機関はほとんどありませんでした。
しかしながら、現在では両社と同様に無条件で運営管理手数料がゼロとなっている証券会社も登場してきて競争が激化しています。
ですのであとでお話ししますが、必ずしも同グループ内でまとめる必要性は減ってきていると私は思ってきています。
両者ともサービス面での競争を期待したい
現在では一長一短ある両社のiDeCoプランなのですが、これからも顧客獲得競争は続きます。
そのため、お互いに良い点はパクって参考にして、より使いやすいプランにしていただけたらありがたいと感じています。
後発組の証券会社も要チェック
SBI証券・楽天証券の2社以外にもマネックス証券や松井証券といったネット証券のライバルも続々とiDeCoに参入するようになっています。
これらも当然のごとく運営管理手数料はゼロ円、取扱ファンドはeMAXIS Slimをベースにしてローコストファンドを全面に打ち出した品揃えをするなど先発2社のiDeCoプランを強く意識する内容となっています。
そのため、以前書いたようなメインの証券会社にこだわらなくてもいいとも言えるようになってきました。
SBI証券や楽天証券だけにこだわらず、その他の証券会社もぞくぞくとiDeCoに参入していますので要チェックですね。
まとめ
今日は私なりに感じた楽天証券とSBI証券のiDeCoプランの違いについてまとめてみました。
お互いに個性的なプランであり、興味深く比較することができました。
これからiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入を検討される方の参考になれば幸いです。
では、またよろしくです!
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