出典:Listen Radioホームページより
リスラジというネットラジオをご存知でしょうか。
かつてはさまざまなジャンルの音楽をフリーで流してくれ、さらには日本中にあるコミュニティFM局の放送を同時送信(サイマル)で聞ける素晴らしい放送局がありました。
今日は音楽を聴く際によく利用しているリスラジことListen Radioに大きな変化がありましたのでお知らせします。
あまりよくないお知らせなんですが。
2019年1月19日追記
私は現在リスラジではなく、代わりとなるネットラジオを受信しています。
ラジオNIKKEI第2、通称RN2で平日の8時から23時に新旧洋邦ノンジャンルで音楽をひたすら放送しています。
radikoで平日昼間はライブ配信、平日深夜・休日にはタイムフリー配信でネット環境があればパソコン/スマホでいつでも音楽が聴けますのでおすすめです。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
リスラジのチャンネルが激減していた
以前は、ヒーリングからジャズ、J-POPからクラシックまでありとあらゆるジャンルの音楽が聴けていたListen Radio。
ある日突然思いもかけないことが起こってしまったのです。
ついにこのときがきてしまった
いつものようにサイトにアクセスしてみたところこのようなお知らせがトップページに掲載されていました。
チャンネルが激減していました・・・しかも理由は不明で問い合わせは受けねーぜという強行っぷりです。
どうして何だろうと思って調べてみると以下の記事をみつけました。
裁判沙汰になっていたんですね。
今まで愛用していたJ-popやジャズ、そしてクラシックなど全くなくなっています。
残っているのは以下の3チャンネルのみ。
オルゴールカフェミュージックヒーリング
2017.04.01 更新
これら3チャンネルも削除されています。残るはコミュニティFMのサイマル放送のみとなっています。
寂しすぎます。
あとはコミュニティFMのサイマル送信機能のみ残っています。
カフェミュージックがなくならなかったのがせめてもの救いだと思っていますが、これら残ったサービスもいつ終わるかわからない状態です。
リスラジが大好きだった
地方住まいの私はFMラジオの聴取環境が東京や大阪ほど充実していません。
大阪に住んでいたらFM802にセットしておけば聴き心地のいいラジオ番組が聴けるのですが、地方住まいだとそういうわけにもいきません。
そこで重宝していたのがListen Radio 略称 リスラジです。
ネットラジオの一種なのですが、今までのネットラジオとは一味違う充実ぶりでした。
ネットラジオは昔からあるけど・・・
ネットラジオ自体は昔からあり、さまざまな企業がトライしてそして
撤退していきました。
J-waveもその一社なのですが、以前はサイマル送信(FMラジオと同じ時間に同じ番組を送信)したり、
ネットラジオ専用番組を放送したりしていました。
海外ではこれでもか!といわんばかりのネットラジオ局がありますが、日本には残念ながらあまりネットラジオ局というものはありません。
リスラジは貴重な存在だった
そんななかでリスラジはとても貴重な存在です。
というのは現在日本のネットラジオは無料で聴取できるものは非常に限定されているからです。
radikoはエリア外の聴取の場合有料(月額500円)ですし、コミュニティFMはコンテンツ的にローカル色が強すぎます。
そのような現実の中リスラジは邦楽のまとめ番組を放送したり、カフェミュージックやジャズなど幅広いジャンルの音楽をネット上で提供していました。
しかも無料で。
ただ以前からネットラジオの栄枯盛衰をみてきた私としてはこれもビジネス上うまくいくのだろうかという不安はありましたがとてもありがたいサービスだったのです。
広告配信やmusic.jpとの連携による売り上げ増だけでこのサービスを維持していけるのかどうかとは思っていました。
そうしているうちにその不安は現実のものとなりました。
この件についての感想
リスラジ、おまえもか・・・
このことを知ったとき私は「リスラジ、おまえもか・・・」と感じてしまいました。
冒頭でも述べましたが、日本ではなかなかネットラジオが根付かない環境だからです。
通常のAM,FMラジオでもスポンサー集めに窮している状況下でネットラジオ、しかもビジネスとしてはなかなか成り立たない状況となってしまっています。
さらに現在ではAmazon Prime musicやApple Musicのような聴き放題プログラムがありますのでなおさらユーザーが減ってしまっているのではないでしょうか。
なかなか日本ではネットの世界でビジネスとしてネットラジオというサービスを展開するのは難しいのかもしれません。
ネットラジオの収入源であるべき広告収入も厳しそうですしかといって有料化したらユーザーが逃げてしまうし・・・
そしてさらに追い討ちをかけるのが著作権制度の複雑さです。
冒頭でもご紹介した裁判の件もそうですが、サービスを提供する事業者と著作権管理側団体とのトラブルが絶えません。
詳しいことは知識不足もありますので書けませんが、インターネット上で音楽を配信することについては本当に残念な状態が続いています。
それでも私はラジオが好き!
私は以前からラジオを聴くことが大好きです。
それは今でも変わることなく地元FM局を聴いたりもします。
音楽を聴くのならば聴き放題のサービスを使えばいいじゃないかと思われますがそうではないんです。
私は音楽の聴き放題サービスではなく、番組の製作者側の方が選曲した曲を聴くのが好きなんです。
自分の知っているアーティストや曲が少ない私にとって製作者側の方が選曲してくれた曲を聴く、それが結構心地よかったりするんです。
また音楽をひたすら聴きたいときには同じジャンルの曲を垂れ流しにしてくれるリスラジはありがたいサービスでした。
それがほとんどのサービスが終了してしまうことが残念でなりません。
これからは地元JFN系列のFM局かコミュニティFMを聴く、あるいはradikoを有料で聴取するか検討したいと思います。
もし代替できるようなサービスがあればお教えいただければ非常にうれしいのですが・・・
まとめ
今回はネットラジオのRisten Radio 通称リスラジのチャンネルが大幅に削減されたことについてお話ししました。
無料で好きなジャンルの音楽を気軽に聴くことができたサービスだったのですがカフェミュージックは残っていますのでこちらの方はまだ聴いていきたいと思っています。
もし代替サービスが見つかった際にはその感想もお話ししたいです。
では、またよろしくです!
2017.04.01追記
久しぶりにリスラジにアクセスしてみたら記事に書いているカフェミュージックなどの番組がすべて削除されており、コミュニティFM局のサイマル放送のみとなっていました。
あまり考えたくはないのですが、決して良い状況ではないのは確かですね。
2018.5.31追記
その後もリスラジはこの記事でご紹介したままの、単なるコミュニティFM再送信サイトのみとなってしまっています。
もはや、リスラジを復活させる気配はなさそうです。
以前のジャンル盛りだくさんの素晴らしいサイトだったのが今ではまさに放置サイトに成り下がってしまいました。
とても残念です。
コメント
興味深く読ませていただきました。
趣旨は違いますが、私もネットラジオに絶望している一人です。
私の場合、今から7年前、40代で在職中に海外留学をした際に、最初の絶望を味わいました。
留学生仲間と、お互いの文化についてライトに話そうということになった際、インド人の留学生が「とりあえずラジオ放送を聞かせてやる」と言い、「これがインド英語だ!」という話で盛り上がりました。
その後、ヒンディー語オンリーの放送も聞いて、「違いがわかる?」などという話題でひとしきり盛り上がりました。
各国の現地語の感想に話題が移り、それぞれの故郷のラジオを聴かせ合いました。
もうお気づきだと思いますが、私だけ生の日本語放送を紹介できませんでした。
それ以来、ネットラジオに期待し続けておりますが、なかなか希望が持てない状況が続いておりますね。日本のラジオ、音楽エンターテインメントに未来はあるのかなぁ