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eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)への乗り換えに必要な3つのハードル

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eMAXISシリーズで人気商品として「8資産均等型」があります。

もともとからeMAXIS バランス(8資産均等型)(通称:Fat)に投資していた私にとって気になるファンドは・・・

そう、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)です。

リリースしてから現在に至るまで順調に資産を増やすとともにライバルの8資産均等型ファンドの信託報酬に対抗して今や超ローコストバランスファンドとなっています。

ローコストなのは素晴らしいのですが、私にとっては非常に悩ましい問題です。

私にはさまざまな理由により、残念ながらeMAXIS Slimに乗り換えることができません。

今回のテーマは資産が大きくなってくるとさまざまな理由によりファンドの乗り換えが困難になってくるということです。

では、なぜ乗り換えたくても乗り換えられないのかについて考えてみたいと思います。

そして、私がこれからどのようにしていくのかについてもあわせてご紹介しますね。

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乗り換えたくても乗り換えられない理由

私はeMAXISバランス(8資産均等型)(通称:Fat)をメイン(基本ポートフォリオとしては80%)に投資しています。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の件は非常に大きな関心があります。

ほぼ同じ商品のくせにコストがほぼ半額なので乗り換えたい気持ちがふつふつと浮き上がってきました。

ところが現在の私は乗り換えたいけれども乗り換えられない事情があります。

FatとSlimのコスト差について

まずはSlimとFatのコストの差について表にしてみました。

ファンド名 信託報酬 信託財産留保額
Slim 0.1728% 0%
Fat 0.54% 0.15%

信託報酬の差は約0.36%,信託財産留保額は0.15%かかるか否かがこの2つのファンドの重要な要素となっていますので覚えておいてくださいね。

つぎからはいよいよ私が乗り換えられない理由についてご紹介します。

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含み益が大きすぎるから

それはなぜか。

今保有しているeMAXISバランス(8資産均等型)の含み益が大きすぎるからです。

アベノミクスが始まったあたりから利益が大きくなり、2016年の相場の低迷にともなう追加投資をしたことから含み益が大きくなっています。

その後も、2018年に入って乱高下を続けていますが、それでも暴落というような状況にならずにありがたいことに含み益が発生し続けています。

そのため、乗り換えるとなるとこの含み益を確定しなければならないため、次にご紹介する税金の問題が発生します。

乗り換えるために税金が発生するから

このファンド、投資しているのはNISAではなく全額特定口座に入れています。

ということは乗り換える際には当然のごとく20.315%の税金が発生することになります。

するとこの乗り換えるだけの行為に対して税金の支払いという多額のコストがかかってしまいます。

これではなんのためにローコストなファンドに投資しているのかという問題にぶつかってしまうのですね。

まさに乗り換えたくても乗り換えられない問題ということになります。

税金以外にも解約にはコストがかかるから

このレガシーeMAXIS(8資産均等型)には信託財産留保額設定されています。

その金額は解約金額の0.15%。けっこう馬鹿になりません。

乗り換えられる方は税金以外にもこの信託財産留保額をも気をつけたほうがいいと思います。

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追加投資するにしても・・・

コストの問題で乗り換えないとして、追加投資をこのeMAXIS Slimにするにしても別の問題にぶつかります。

8資産均等型に3ファンドが混在する問題

別の問題とは同じジャンルのファンドが3種類混在するというものです。

現在特定口座とNISAにはレガシーeMAXISバランス(8資産均等型)、iDeCoにはiFree8資産バランスと2種類のファンドに投資をしています。

これに追加投資分からeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)に投資すると同じ8資産均等型のファンドに3種類投資することになります。

管理が大変になる

私は現在証券口座の断捨離を行っているところで、なんとか少しずつ口座数を減らしていっています。

ところが管理しなくてはいけないファンドの数が増えてしまうことになり非常にめんどくさいことになっちゃいます。

管理をする対象を減らしている最中にどうしてさらに管理の対象を増やさなくてはならないのかと考えてしまいました。

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私はどのようにしていくか

今回のeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)を投資していこうかという点ですが、私は数年間は様子見せざるを得ない状況でした。

乗り換えにはコストの問題が大きく、いまだにちゅうちょしていますが、追加投資には管理が煩雑になるデメリットがあったとしてもeMAXIS Slimに投資するようにしています。

多額のコストを支払ってまで移行すべきか

その理由として最も大きなものとしては税金や信託財産留保額を払ってまで乗り換える必要があるのかどうかいう点ですね。

SlimとFatの信託報酬差は約0.3%です。かりに1000万円投資していたとすると年間3万円。

私はSBIカード保有者でかつSBI証券にこのファンドを預けていますので、投信マイレージで実質0.24%還元されていました。

対してSlimにするとSBI証券で投信マイレージは他のローコストインデックスファンドの還元分と同じ実質0.05%です。

しかしながら、このサービスもSBIカードの終了とともに終わろうとしています。

そうなると、投信マイレージはSBIカードによる2割増しがなくなり、純資産額の0.2%となります。

そのため私にとって0.16%のコスト差のために税金や信託財産留保額を支払ってまで乗り換える必要性私には見当たりませんでしたが、現在では考えが少し変わりました。

管理の煩雑さを甘受する

現在では、さすがにコスト差も感じるようになってきており、追加投資にはeMAXIS Slim(8資産均等型)を購入するようになっています。

管理は若干煩雑になるものの、実質的に同じファンドとして扱っているため、思ったよりもめんどくさい状況ではなかったことは良かったですね。

2018.12.13追記

この後で現在どのように運用しているのかについてまとめました。

多少の高コストを現在は甘受すべき状態

そのため現在の状況下では多少のコストが高い状態は仕方がないのかなと思ってしまいます。

さらに管理するファンドの数は増やしたくありません。このため私は現在このままの投資を続けていきます。

ただこのような含み益が大きな状態はいつまでも続くとは思っていません。

いつかはきっと大暴落が発生し、含み損が発生するときがやってくると思っています。

そのようなときがやってきたら思い切って乗り換えるかどうか検討します。

それまでは今まで通りのレガシーeMAXISバランス8資産均等型に投資し続けていきたいと思っています。

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考えた後どうなったか・・・

このようにいろいろと考えてきて、しばらくの時間が経過しました。

その後どのようにしたのでしょうか・・・?

私がとったプランは以下の通りとなりました。

eMAXIS Fatの売却はせず、eMAXIS Slimの購入に切り替えた

結果としてFatとSlimの2種類のファンドを並行して運用するという形となりましたが、解釈をねじまげて変更し、同一ファンド扱いということで乗り切ることにしました。

2種類のファンドを同一ファンド扱いにした結果、

  • 特定口座扱い2ファンド
  • NISA扱い2ファンド

と、延べ4ファンドをeMAXISシリーズの8資産均等型を保有する形となっています。

しかし、資産額はこの4ファンドを合算するという扱いにしていますので、思ったよりも管理する不便さは感じていません。

単純に電卓を叩くだけでOKですから。

そして、他の投資で損失が出たときにFatの方を解約することにより緩やかな形でSlimへ移行することにしています。

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まとめ

今回の一件で私が感じたことを今回お話してみました。

積み立てを始めたばかりの方や乗り換えコストが低い方などは同じ商品なのにコストが半額以下という驚異的な商品のため乗り換えたほうがいいと思いますが、かならずしも私にはあてはまりませんので否定的な意見になってしまいました。

ただ、頑固に投資しないのではなく、追加投資という形ならばいいのではないかと思うようになってきています。

ですので、これからは双方を投資しつつ、暴落などの事態になった際には乗り換えるタイミングを見ていきたいですね。

あくまで参考にしていただけたら幸いです。

では、またよろしくです!

楽天証券

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