Twitterでフォローさせていただいているぽん太さんのツイートに共感してリツイートしました。
ドルコスト平均法の一番のメリットは相場から逃げないためのシステムだと思っています。 https://t.co/6eBYdSgeNq
— ひめだか@投資ブロガー (@kotsu2life) 2018年1月30日
その内容がこちらなのですが、私はドルコスト平均法の最大のメリットが良く言われているような取得単価の平準化ではないと思っています。
今日は私が考えるドルコスト平均法のメリットがどのようなものなのかお話ししたいと思います。
そしてなぜそのような考えに至ったのかについても考えてみます。
ドルコスト平均法の最大のメリット
私がドルコスト平均法がもつメリットは以下のとおりです。
これって地味なことなのですが、非常に重要なことであると思うのです。
株価が右肩上がりになっている現在ではまだ暴落の経験がない方も多いかもしれません。
しかしながら、株価はいつも現在のようなイケイケドンドンなわけではないのです。
想像したくはないですが、リーマン・ショックのときのような阿鼻叫喚な状況も10年ほど前には実際にありました。
その後「〜ショック」は何回も目にしています。
そのようななかでもドルコスト平均法をひたすら続けていると市場にとどまり続けられるのです。
次に市場にとどまり続けられることについてお話ししましょう。
市場にとどまり続ける仕組みを作ること
株式などのリスク資産は決して上がるばかりではなく、下がることも想定しなければなりません。
株価は上がるときにはチャートを眺めてしまったり、ネットやテレビなどの投資情報を喜々として眺めてしまったりしているかもしれません。
それはそれで非常に楽しいことなのですが、一旦下落相場になってしまうとこの気持ちが真逆のことになってしまいます。
ひたすら伝え続けられる株価下落のニュース。
これが投資情報にひたすら伝えられると想像以上に心理的にダメージがきます。
もう、投資なんかしたくない・・・・という気持ちが大きくなると追加投資などする気がなくなってしまうものです。
ただ、ここでじっと踏ん張って投資を続けなくては将来株価が回復したときにリターンを得ることはできません。
これを自分の意志とは関係なく淡々と積立投資を続けることができ、市場にとどまり続けられることがドルコスト平均法の最大のメリットであると私は思っています。
購入単価が下がることが最大のメリットではない
ドルコスト平均法のメリットとしてよくあるものが、平均して買い付けるので取得単価が下がるというものです。
ただ、これは一括購入のほうが時期によっては単価が低かったり、私が現在行っているバリュー平均法のほうがパフォーマンスがよかったりする意見もあります。
いわばリターン面ではドルコスト平均法は完璧な投資法とは言い切れません。
ただ、投資信託の積立プランを設定して死んでおくだけであれこれいじることなく、価格が下落した投資信託を購入することができます。
つまり結果として資産を価格の安い時期にも買っていたということになりますね。
なぜそう感じているのか
では、なぜそう感じているのか。
今ではちょっとした昔話となってしまっている2008年のリーマン・ショックの経験からきています。
リーマン・ショック時からアベノミクスまでの経験
私は2002年頃からインデックスファンドなどの投資信託の積み立てをおこなっています。
まだ若く、資産もあまりなかったことからひたすらドルコスト平均法でリスク資産の積み立てを行っていました。
リスク資産も少しずつ大きくなってきたときに襲ってきたのがリーマン・ショックでした。
連日連夜ニュースでは暴落したことのものばかりとなり、それにともなって資産も日を追うごとに激減していきました。
それにともないリスク資産へ投資する意欲も失われていきました。
パソコンを開くのさえも嫌になるという状況です。
そのときでもやめなかったのがインデックスファンドの自動積み立ての設定でした。
その後、アベノミクス相場までの数年間私の資産は損失を抱えていることが多い状態となっています。
パソコンでは証券会社のホームページは見ることがない間も淡々と積立投資を続けました。
しかしながら、ひたすらドルコスト平均法で積み立てて、リバランスを行ってきた結果それなりの資産を作ることができています。
じっと我慢し続けたから今がある
もし、リーマン・ショックのときに投資信託の積立をやめていたらどうなっていたでしょう。
おそらくは数年間銀行への預金ばかりとなっていて、現在のような資産にはなっていなかったと思います。
しかも株高につられて安値で売って高値で買うという投資家にとってまずいことになっていたことでしょう。
リーマン・ショックのときに証券会社の資産残高を確認することなく、ひたすらドルコスト平均法で積み立て投資を行っていたからこそ株高による利益を享受することができたといっても過言ではありません。
現在では私名義の資産はドルコスト平均法ではなく、バリュー平均法で投資を行っています。
いっぽうで子供名義の資産はひたすらドルコスト平均法で積み立てていっていますが、淡々と実践していてよかったと思える結果となっています。
まとめ:どんなときもずっと続けましょう
ドルコスト平均法がどのようなメリットがあるかについて今回過去の経験をもとに考えてみました。
たしかに底の価格はわからないのですが、自然とそこにタッチして購入することができるドルコスト平均法はすばらしい投資法ではないかと思います。
誰もが資産を投げ売るなかで市場にとどまるのはなかなか容易なことではありません。
しかしながら、証券会社の投資信託のつみたてを設定しておけばそれなりに市場についていくことは可能です。
株高のときにはあれやこれやと考えがちなのですが、一旦下落相場になったときにも変にいじることなく、ほったらかしにされることをおすすめします。
利益がでたときにはほかの投資法と比べて利益が少ないかもしれません。
ですがいざというときには役に立つ投資法、それがドルコスト平均法であることを再認識させられました。
私もこの株高がしばらく続いていることで下落相場のショックを忘れがちになります。
これをいい機会としてあらためてドルコスト平均法のメリットについて考えることができてよかったです。
現在ではつみたてNISAというすばらしいツールもあるので、ぜひ長い目でみたつみたて投資を行っていただけたらと思いました。
では、またよろしくです!
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