インデックス投資をはじめて15年以上が経過し、さまざまなインデックスファンドに投資しては解約して乗り換えることを行ってきました。
現在投資されている方はかなりの割合の方がアベノミクス後にスタートされたのではないでしょうか。
現在ではインデックスファンドの事実上の標準はeMAXIS Slimシリーズを中心とするローコストインデックスファンドシリーズですよね。
しかしながら私が投資し始めた頃にはこのようなすばらしいインデックスファンドなどあるはずもなく、ひっそりと取り扱われていたインデックスファンドに投資をしていたものです。
幸いにして私が初めて投資し始めたインデックスファンドは償還されておらず、現在も生き残っています。
この記事では、私が投資し始めたインデックスファンドと現在のeMAXIS Slimインデックスファンドと比較してみていかに現在のファンドが素晴らしいのかについて考えてみたいと思います。
初めて買ったインデックスファンドについて
私がインデックス投資を始めたのは2003年頃。
そのときにもインデックスファンドは存在していました。
しかしながら現在のようなメジャーな存在ではなく、アクティブファンドや毎月分配型投資信託が幅を利かせるなかでひーっそりと存在していたものです。
私が初めて購入したのは三菱UFJ国際投信の「トピックスオープン」と呼ばれるファンドです。
スタートしたのは1990年とインデックスファンドの中では老舗の一つです。
トピックスオープンとeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)とを比較してみました。
資産額
トピックスオープンは資産残高も現在も70億円を上回る状況で当面の早期償還もなさそうなファンドです。
ただ、長期間運用されていることから、100億円を超えたときもありましたが、安価なファンドが登場しているためか、現在のところは概ね70〜80億円程度で推移しているようです。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)は、現在のところ80億円超となっており、こちらのほうがどちらかというとメジャーな存在となっていることがわかります。
信託報酬
信託報酬に関してはまーーったく異なります。
トピックスオープンは年0.67%!
かたやeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)は0.1512%となっていて、4分の1以下となっています。
昔はこのようにインデックスファンドもそれなりのコストが掛かっていたのですが、それでも他のアクティブファンドの信託報酬がボッタクリ全開だったためにコストが安いと思っていました。
それが、今ではぐーんとお安くなったのでインデックスファンドの進化を感じざるを得ません。
感じたこと
久しぶりに私がインデックス投資を始めた際に購入した「トピックスオープン」とeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)を比較してみて感じたことについてお話ししたいと思います。
コストが本当に低くなった
一番感じたのはコストが本当に安くなったということです。
TOPIX連動型のインデックスファンドが株式型では一番低かったので購入したのですが、それでも現在よりも4倍以上のコストです。
ましてや先進国株式や新興国株式に投資するインデックスファンドなんかは1%以上のファンドもザラだったので本当に現在ではコストが低くなったのだなぁと実感しています。
システム・情報が整備された
そしてもう一つがインデックスファンドを含む投資信託を購入するシステムが整備されたと実感しているということですね。
私が20代のときにインデックスファンドを購入したときには月1万円からの積み立てで簡単と言われていたものです。
それが現在では
- 月100円から積み立て可能
- NISA・つみたてNISAによる非課税制度の導入
- ロボアドバイザーサービスによる投資助言
などなど本当に投資信託を購入しやすい環境になったと実感しています。
あとはやるかやらないかというくらいまで投資しやすい環境が整備されていると言っても過言ではありません。
そしてもうひとつはインデックス投資情報が充実したということが非常に強く感じられます。
私が投資し始めた頃には個別株やアクティブファンドの投資情報はたくさんありましたが、インデックス投資の投資情報は非常に少なかったものです。
書籍も海外の翻訳本ばかりだったのが、日本人の著書も多数出版され、ブログを中心とするネット情報も膨大なものとなっており、インデックス投資をやりやすい環境が整ったのだなとあらためて実感させられました。
まとめ:本当に投資しやすくなったなぁと実感
今回、ふとしたことでインデックス投資を始めた際に購入したファンド「トピックスオープン」とeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)を比べてみたらどんな感じだったのかと思ったので比較してみました。
コスト面がものすごく違うのだなぁということを実感させられたのですが、
それよりも環境/制度面の進化がものすごく、投資情報もわかりやすく網羅されているのだと実感させられました。
私が20代のときにこれだけ充実した情報や制度があったらよかったなぁとちょっとうらやましく感じています。
ただ、私もこのありがたい制度の恩恵を受けている一人ですので、システムや制度を導入する際に苦労された方に感謝しながらありがたく利用させていただきたいと思っています。
また10年くらいたったらファンドがどの様になっているのか比較すると楽しいかもですね。
では、またよろしくです!
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