「地方では車は生活必需品だ」
正直言い古されるくらいよくいわれるこのフレーズ。
しかしながら、このフレーズに反して私は地方都市在住でありながら車を手放してもうすぐ10年になろうとしています。
その経験をとおして、地方在住の方が車を手放すために必要な条件についてまとめてみました。
結論としては車無しの生活は可能ですが、代替手段の整備が必要だといえるというものです。
東京や大阪には電車の駅がたくさんあり便利に対して地方では不便だから必要であることが理由としてあげられますが私は疑問に感じます。
今回は車を手放すための条件について考えてみたいと思います。
地方で車なし生活をおくるための条件
では、さっそく地方で車無し生活するための条件について考えてみたいと思います。
これをきちんと考えないといきなり車を手放したら不便に感じて再び車を欲しくなる可能性はあります。
そんなはずじゃなかったと思う前に車を手放すための前提条件を確認していきます。
- 主要施設が自宅がどれくらい離れているか
- 家の立地環境が平地か丘陵地かどうか
- 自転車での移動可能距離を確認
では、それぞれについて見てみましょう
主要施設が自宅がどれくらい離れているか
まず家の周辺の施設がどのくらい離れているかを確認します。
市役所や図書館等の公共施設、ショッピングセンター、学校など自分の生活に必要な施設が自宅の周辺2キロ圏にどれくらいあるかを確認します。
気軽にクルマのない生活を送れるためにはこの2キロ圏内にどれだけの施設があるかにかかっていると思います。
家の立地環境が平地か丘陵地かどうか
次に家の立地環境が平地か丘陵地かどうかを確認します。
平地か丘陵地かで自転車の移動可能距離が大きく変わるからです。
丘陵地の場合ちょっとした外出でも上り坂で苦しみたくないと思いますので電動アシスト自転車の導入が必須となってきます。
我が家の場合は幸い市街地で平地のためチェンジなしの自転車で移動ができます。
しかしながら、長距離移動ができるよう電動アシスト自転車を導入しました。
自転車での移動可能距離を確認
3つ目は自転車での移動可能距離を確認します。
自分の体力が長距離移動に耐えられる場合はより車を手放した生活が送ることができる可能性がアップします。
我が家の場合は直線距離で5キロ程度は移動できると判断していますのでその範囲内は自転車で移動します。
それ以上の距離の場合になるとレンタカーや電車・バスなどの公共交通機関の利用が必要となってきますから次の代替条件について考えてみましょう。
代わりの手段がどれだけ用意できるかが大事
さきほどチェックしたい3項目はどの程度自転車を使って日常生活を送ることができるかどうかを確認するものです。
それ以上の距離の移動や重たいものを買った場合にどう家まで運ぶかを考えないといけません。
車を手放すということは維持するコストがなくなることと引き換えに不便になるということです。
この不便の度合いがどれだけ低くなるかは代替手段がどれだけ用意できるかにかかっています。
4つの方法を考えてみました。
- 鉄道の利用
- バスの利用
- レンタカー・カーシェアリングの利用
- タクシーの利用
- 通販の利用
では、それぞれについて見てみましょう。
鉄道の利用
まずは長距離移動の定番鉄道ですね。
これが備わっている場合クルマ依存を下げられることは確実です。
市街地への移動する際のダイヤが1時間に数本あるとベスト。
大都市圏とは違い地方では鉄道のダイヤはよくて1時間に数本、
悪ければ1日数本である場合が多いです。
この状況を受け入れうまく使うことが必要ではないかと思います。
1時間に数本レベルあればダイヤにあわせて行動パターンを合わせやすいので、
利用する価値はありますので是非利用したい手段ですね。
バスの利用
バスも鉄道と同じく利用したい手段の一つです。
こちらも運行されている本数が多ければ多いほど不便を感じることが少なくなります。
地方の場合、運行本数が少ないのですが、これも利用できるのならば利用しないと損といえますね。
レンタカー・カーシェアリングの利用
地方都市での代替手段の最たる例がレンタカー、カーシェアリングです。
カーシェアリングは大都市圏ほど普及していない場合もあるので、レンタカーが使えると移動範囲がぐっと広がります。
最近では大手レンタカー会社以外にもガソリンスタンドや自動車整備工場の副業として格安レンタカーを運営されていますのでレンタカーを利用する選択肢は増えました。
日常のゲタ代わりには格安レンタカーを使用する一方で遠距離移動の際には乗り捨て等も考慮して大手レンタカーを使うなどの使い分けも可能。
我が家では主に格安レンタカーを利用していますが、事前にクルマが必要な用事をリストアップした上でレンタカーを借りるようしています。
そうすれば無駄も少なくなり、借りた甲斐を実感しやすくなりました。
タクシーの利用
鉄道やバスのダイヤが不便な場合にはタクシーの利用も検討したいですね。
タクシーは高いイメージもありますがクルマを維持するコストから考えると多少遠距離の移動でも安上がりになります。
地方都市のタクシーは基本的には流しはほとんどなく迎車ですので、自分の時間に合わせられるメリットもあります。
通販の利用
上記はすべて「人の移動」に関わる対策でしたが
最後は「モノの移動」に関わる対策です。
ここで積極的に利用したいものは通販です。
重量物は通販サイト(Amazonなど)で、生鮮食料品は大手スーパーが運営するネットスーパーがあると利用すればお店から重たいものを運ぶためといったクルマを所有する目的を減らすことができます。
また、生協も戸別宅配を実施している場合もありますので利用すると便利です。
まとめ:いかに代替条件をそろえるか大事です。
「都会と違って不便だから車は必要だ」という意見は半分は限界集落に住んでいる方ならともかく、
地方都市に住んでいる人は大都市圏の人よりもクルマに依存しすぎる状況に陥っています。
徒歩5分圏内であっても車を使ってしまう状況では、大都市圏で車を所有していない人と私たちは違うのだとは言えません。
車を手放すメリットとデメリットを検討すると、同時に代替手段を考えることで少しでもデメリットが減り、
コスト削減という最大のメリットができるだけ享受できるとよりゆたかな暮らしができるはずです。
私たちのような地方都市在住で車を持たずに生活する人が増えて欲しいという期待を込めましてこの記事を書きました。
では、またよろしくです!
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