最近新規参入組が多くなってきた8資産均等型のバランスファンド。
私はこの8資産均等型のバランスファンドをメインにインデックス投資を行っています。
その魅力について改めて考えてみたいと思います。
そこで見えてくるのは全部入り・きれいなポートフォリオ・トッピングが簡単という3つの特徴です。
iDeCo対策もあるのでしょうが、8資産均等型はとても使いやすいバランスファンドです。
近年ではバランスファンドとしてほぼ唯一とも言える「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」の上位にランキングされるファンドとなりました。
先進国株式がメインとされている方が多い一方で、一通りの投資経験をもった方がこの8資産均等型のバランスファンドに帰ってきたパターンもあるはず。
私もその一人で、一通りの株式インデックスファンド・ETFを経験したあとにこの8資産均等型のバランスファンドをコアとするポートフォリオを構築しました。
この記事ではこの8資産均等型バランスファンドの投資方法をおもに私がどのように利用しているかもあわせてお話ししたいと思います。
8資産均等型バランスファンドの魅力
8資産均等型のバランスファンドは以前はeMAXIS バランス 8資産均等型の1銘柄しかなく、ほかのバランスファンドはGDPで分類(世界経済インデックスファンド)したり独自の配分でおこなったりしているものばかりでした。
そのなかで私が利用している8資産均等型のバランスファンドの魅力についてまとめてみます。
全部入り
いちばんの魅力はなんといってもインデックス投資を行う投資対象が全部入っているということです。
この8資産均等型の8資産とはどのようなものでしょうか。
国内株式 | 先進国株式 | 新興国株式 | 国内REIT |
---|---|---|---|
国内債券 | 先進国債券 | 新興国債券 | 先進国REIT |
この8資産をすべて均等(12.5%ずつ)に配分したファンドが8資産均等型ファンドとなっています。
個人でこれだけのファンドを個別で持つのはけっこう大変ですよね。
ロボアドバイザーでこれらを配分されたポートフォリオを提示されても保有する投資信託は8銘柄にのぼってしまいます。
ところが8資産均等型のバランスファンドを保有すると1銘柄だけで完結してしまいます。
きれいなポートフォリオ
8資産均等型のバランスファンドのポートフォリオはとてもきれいです。
出典:eMAXIS バランス(8資産均等型)投資信託説明書(PDF)
実際に投資をおこなっていると細かい点でこのようなきれいなポートフォリオになるわけではないのですが、非常にスッキリした印象をもつことができます。
一方でライバルである世界経済インデックスファンドのポートフォリオはこのようになっています。
出典:世界経済インデックスファンド投資信託説明書(PDF)
ある程度はまとまっているのですが、ちょっとファンド側で調整している感がありますよね。
もちろん配分割合だけで投資を決めているわけではないのですが、こういった潔いポートフォリオも8資産均等型バランスファンドの魅力の一つです。
トッピングも自由自在
これだけでも十分に魅力的なファンドなのですが、シンプルすぎるともいえるポートフォリオのため、別のファンドを追加しやすいのも特徴的です。
たとえば
先進国株式インデックスファンド2割
というポートフォリオを構成すると株式=50%、それ以外10%ずつというポートフォリオを構成することもできます。
自分でファンドを追加すると結構配分割合などがゴチャゴチャとなりやすいのですが、これだと簡単にスッキリとしたポートフォリオを構成することも可能です。
8資産均等型バランスファンドについて
では、つぎに8資産均等型バランスファンドについてみてみたいと思います。
現在は6種類の8資産均等型バランスファンドがあります。
- eMAXISバランス(8資産均等型)
- iFree8資産バランス
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
- たわらノーロード バランス(8資産均等型)
- SMT 8資産インデックスバランス・オープン
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)
これらのファンド名をクリックするとそれぞれの投信会社のファンドページにリンクしています。
以前は永らくeMAXISバランス(8資産均等型)が唯一の存在でした。
それが今ではライバル(同じ商品で信託報酬だけ下げたeMAXIS Slimを含めて)も増え4ファンドになろうとしています。
詳しくはこれらのファンドを比較した記事がありますのでついでに読んでいただけると幸いです。
4種類となった8資産均等型のバランスファンドを徹底比較してみた
私の利用法
私はeMAXISバランス(8資産均等型)をメインに投資しています。
以前は少しでも安い信託報酬のファンドがあるとバラバラと乗り換えるタイプでしたが、これにすることで乗り換えることも少なくなりました。
現在では投資額も増え、やすやすと乗り換えることができなくなってきたという事情もありますが、とても楽にインデックス投資を行うことができて満足していることも乗り換えない一つの理由ですね。
ただこれだけではちょっとつまらないので、先ほどお話しましたトッピングをおこなっています。
具体的なファンドは
たわらノーロード 先進国株式とEXE-i グローバル中小型株式ファンドをそれぞれ10%ずつ加えたものが私のポートフォリオです。
味も素っ気もないと感じられるかもしれませんが、これら3ファンドで
国内株式 | 先進国株式 | 新興国株式 |
---|---|---|
国内外中小型株式 | 国内債券 | 先進国債券 |
新興国債券 | 国内REIT | 先進国REIT |
の9種類の資産に投資することができるのは非常に魅力的だと感じませんか?
これを9種類のバラのファンドで管理するとなると相当大変ですよ。
これらをさくっと投資することができるのがバランスファンドを利用する価値だと思っています。
参考記事
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)に乗り換えられない理由
まとめ
今日は私がメインで利用しているバランスファンド「8資産均等型」の魅力についてお話ししました。
このタイプのバランスファンドは自動的にリバランスを行なってくれますので、iDeCo(個人型確定拠出年金)のような投資しっぱなしの状況にも対応してくれますので便利だと思っています。
どの資産がいちばん利益が高くなるかは事前にはわかりません。
そのため可能な限りの資産に少しずつ網をかけることのできるこのタイプのバランスファンドは初心者の方も経験者の方も一考の価値があると思っています。
私はあえて自分の山っ気を手放すことも立派な戦略の一つだと思っていますので、これからもこのファンドを愛用することになるでしょう。
今回の記事が投資する参考にしていただけると幸いです。
では、またよろしくです!
コメント