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利回りの計算をするときに72の法則を知っていると便利な件

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72 housoku benri

定期預金に預けていてもほとんど金利がつかない現在ですが、投資をしているとある目標が浮かんできます。

それは10年で資産を2倍にしたいということを思い浮かぶことはないでしょうか。

それを実現するには果たしてどのくらいの利率で運用したらいいのかと皮算用をしたくなることがあります。

この皮算用に便利な公式があります。

それは72の法則とよばれるものです。

72の法則を利用すれば現在の資産を2倍にするのに必要な利率を、あるいは運用利回りで資産を2倍にするのに必要な期間などを簡単に計算することができます。

今日は投資を行っている方なら一度は目にしたことのある「72の法則」についてご紹介します。
さらにこれを拡張したものとして「114の法則」・「144の法則」についてもご紹介します。

では「72の法則」についてご紹介していきましょう

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72の法則とは

今日のお題である「72の法則」とはどのようなものなのでしょうか。

さまざまな書籍やブログ等でとりあげられていますのでご存じの方も多いと思います。

金利と期間の関係の法則

この法則は資産が2倍にするために必要な利率(複利)と期間を表した法則です。

法則とはいってもたいしたことはなく以下の通りとなっています。

金利(%)×年数(年)=72

この項目を右に変えたり左に変えたりすることで資産を2倍にするために必要なデータがわかる便利な式なんですね。

電卓片手でカンタンに計算ができちゃいます。

倍になる期間がわかる

まずは資産を2倍にするために必要な期間をみてみましょう。

現在保有している資産の利率を7.2%とします。(このような利率は現在預貯金では不可能な数値ですが、あくまで計算用としてご理解ください)

先程の「72の法則」をちょっと項目をずらします。すると2倍にする必要な期間の式ができあがります。

年数(年)=72÷金利(%)

ここでさきほど仮定した数字をいれてみます。

年数(年)=72÷7.2(%)

答えは超簡単!10(年)ということになります。

つまり金利が7.2%あると10年で資産が2倍になるというわけですね。

投資信託や株などのリスク商品の場合この利率は期待リターンといったあくまでも希望する利率ですので注意が必要です。

この必要な金利ですが、複利といって利息が利息をうむタイプの預金(ゆうちょ銀行の定額貯金や銀行の1年複利タイプの定期預金に有効となります。

いっぽうで個人向け国債などは単利といって利息が利息を生むことがありませんのでこの式にはあてはまりませんので気をつけていただけたらと思います。

倍になる利率がわかる

つぎには資産が2倍になるために必要な期間をみてみます。

これも同じように先程の「72の法則(基本形)」の項目をずらすことでわかります。

利率(%)=72÷年数(年) これでOKです。

というわけで10年で資産を2倍にするために必要な金利はどれくらいかをみてみましょう。

利率(%)=72÷10(年)=7.2(%)

さきほどと同じ利率がでてきますね。7.2%。

この式をこねくりまわすことで資産を2倍にするために必要な期間や金利がどれくらいなんだろうということが簡単にわかっちゃいます。

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感じること

このことについて私が思っていることをお話ししたいと思います。

最低限知っておいたほうがいい法則

この「72の法則」ですが、投資をおこなっていくうえでは最低限知っておいたほうがいい法則であると私は考えています。

さきほどは式をカンタンにするために利率を7.2%というものに設定しましたが、いまの銀行の預金ではそれは不可能です。

現在のゆうちょ銀行の定期預金利率は0.002%(1年定期:2021年1月現在)となっています。

これを先程の式に当てはめてみると2倍になるために必要な期間はなんと36,000年かかってしまうのです。

事実上預金の利息では資産を増やすことは現在のところ事実上不可能です。

資産を増やしていくのには株などのリスク資産への投資が必要となってるのがわかりますね。

なかなか10年で2倍はむつかしい

そうはいってもリスク資産でも10年で2倍にすることは難しいと思っています。

式のご紹介のところでもちらっとお話ししましたが、投資信託や株式などの利率(どれくらい増えていくか)はあくまで期待値にすぎません。

期待した以上に上昇したり、あるいは想像を遥かに上回る暴落にみまわれたりすることも日常茶飯事です。

それをならしてみたところでも5%〜7%程度となっています(数値に幅があるのはデータのとり方や計算方法などにより異なっています。それだけきちっとした値ではないからと私は理解しています)

あれだけ暴落や暴騰のある株式でも数%程度の期待リターンなのですからいかに10年で2倍にするのが難しいのかがわかります。

私がリスク資産で設定している利率(期待リターン)

ちなみに私が設定している期待リターンはどれくらいかをご紹介したいと思います。

MyIndexさんの「資産配分ツール」を普段から活用させていただいています。

期待リターン

この平均リターンがいわゆる期待リターンとなっています。

ただ私はこの数値は高すぎるとおもっていますので、自分の期待リターンは5%で設定しています。

すると2倍になる年数は72÷5(%)=14.4(年)

つまり持っている資産は15年で2倍になるということがわかります。

もちろん普段から積み立てていますから実際はもっと短い期間で2倍になるということですね。

私は普段からこの「72の法則」を念頭に入れどれくらいなら2倍になるのかなといろいろと考えながら保有している資産をながめて暮らしています。

2倍にする期間が長すぎるのならばもっとリスクのある資産を組み込もうとか、積み立てる金額を増やそうとかいろいろ考えると頭の運動にもなりますよ。

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114,144の法則もありますよ

今回ご紹介した法則の拡張版として114・144の法則もあります。

どのようなものかといいますと、

  • 114の法則=ある利率で資産を3倍にするために必要な期間
  • 144の法則=ある利率で資産を4倍にするために必要な期間


を示したものです。

72の法則は非常にメジャーなのですが、こちらの公式も知っていると便利ですよ。

式の当てはめ方は72の法則と同じです。

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まとめ

今日は普段から私の頭に入っている「72の法則」・「114の法則」・「144の法則」についてあらためてご紹介しました。

投資に関する書籍ならどこかに書かれているこの法則。

電卓片手に元手を2倍にするためにはどのくらいの金利や期間が必要かなと妄想想像してみるのも楽しいですよ。

まだ計算したことのない方はぜひお試しあれ!

ということでまたよろしくです。

インデックス投資マネープラン資産運用
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ひめだか

インデックス投資とシンプルライフがテーマの記事を書いてます。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。
【国際分散投資・iDeCo・ふるさと納税など役に立つおカネの情報】【年末調整や住所変更など手続の方法】を発信中。
妻と子1の40代のくせに会社を退職して社会の荒波にもまれる予定。

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