私は2019年にハラスメントにより会社へ行けなくなってから数年が経過しました。
その間に取り組んだことの大半を資格の取得に費やしました。
休職中に取得した資格は
- ファイナンシャル・プランニング技能士(1級,2級,3級)
- 日本FP協会ファイナンシャルプランナー資格(CFP,AFP)
といったFP資格です。
そして、昨年は不合格となりましたが、行政書士の勉強にもかなりの時間を費やしてきました。
並行して、ハラスメント行為に対して泣き寝入りをしたくなく、労災申請も独力で行い、無事認定されたことはこのブログの記事やTwitterなどでお話ししたとおりです。
今までずっと資格の勉強をしてきて、それなりに充実してきた私なのですが、労災認定をされるといきなり強烈な無力感に襲われてきています。
それって、本当に自分にとって必要なものなのかという自分への問いです。
休職や退職して資格取得を目指す方は多いと思います。
そしてそれを基にして新しいキャリアを作ることができるかたも多いでしょう。
しかしながら、残念なことに資格を取って終わりという方も多いのではないでしょうか。
私も資格を取って終わりの人になる可能性が高い一人です。
このようなことになるのにはある理由があったからなんですね。
それは…
生きていくための目標が必要だったということです。
この記事では休職中・退職後に私が業務とは関係のない資格を目指すことが生きていくための目標だったのかもということについて考えてみました。
なぜ資格取得を目指したのか
では私が休職中資格取得を目指したのかについて考えてみました。
手に職系の仕事ではなかったから
私の前の勤務先は某東証プライム市場上場企業でした。
俗にいう「大企業」です。
大学を卒業して入社後身につけた知識は社内の製品と部品、制度の知識のみです。
公的な資格が必要なものではなく、社内のみでしか通用しない知識を必死になって身につけました。
通常仕事をしている分には問題ないのですが、そこで大きな問題が発生します。
そうです。
モラル・ハラスメントの発生です。
もし手に職系の仕事ならば、「こんな会社辞めたらぁ‼」と転職したでしょう。
しかし、私にはそれをする勇気が当時なかった。
ひたすら我慢しちゃったんですね。
毎日朝に涙を流したり、吐き気を催しながら会社に向かっていったのを思い出します。
家族に心配をかけさせたくなかったから
次の理由が家族に心配をかけさせたくなかったからというものです。
私はアラフィフ、妻と子供が一人います。
そして現在住んでいるところが、転勤して赴任した縁もゆかりもない場所です。
ところが、幸いにして住んでいるところが家族全員にマッチして、全員それぞれ人間関係を構築することができました。
もともと陰キャで、人間関係を構築するのが苦手な家族です。
家族を再び引っ越しすることで生活をリセットさせたくなかったんですね。
実は転勤する際には家族に別れという悲しい思いをさせてしまいました。
悲しい思いをさせたくないという気持ちが真っ先に頭に浮かびましたね。
すると自宅や喫茶店などでできるような仕事ができたらいいなと思ったのが2番目の理由です。
ワンチャン狙い
そして最後の理由がブログなどでのFP知識を活かすことでワンチャン狙いというものです。
このブログは休職する数年前から書き続けて、700記事以上書き続けてきました。
もともとFP資格は在職中にも興味があったのですが、投資などお金に関する記事を書いてきたのでどうせなら取ってみようと思ったのがきっかけです。
すると、このブログを書くということで、収入を得たり、あるいは相談業務をしたりするという夢が浮かびました。
手に職のない私です。
新しいキャリアとしてFP業務ができたらいいなという気持ちがあったのもまた事実です。
生きていくための目標ってなんだろう
では次に生きていくための目標について考えてみたいと思います。
私は資格取得の勉強をすることで、生きていくための目標にしてきました。
ただ、これが正解だったかと言われると正直な話自信がありません。
FP資格の勉強を始めた頃、Twitterのフォロワーさんから苦言を呈されることもありました。
当時は嫌な気持ちがしたものなのですが、今ではちょっと理由がわかったような気がします。
ただ、何かしないと生きている意味が見つからなかったんですね。
「アラフィフの手に職のないおっさんが、妻や子と知らない場所でどうやって生きていけばいいか」
考えるだけでも辛かったものです。
人生ドロップアウトしてしまった現実から目をそむけたかったのも事実です。
運動したり、ボランティア活動したり、転職活動したりと選択肢がいろいろとあったのですが、たまたま私がハマってしまったのが資格取得のための勉強だった。
それだけのことなんです。
これは、私のようにメンタルがやられてしまい、社会からドロップアウトしてしまった人間だけでなくFIRE(セミリタイア)した方にも関わる問題だと思います。
FIREを目指す方が急増し、現実にFIREができるようになったら、最初は楽しいでしょう。
しかしながら、次のプランを用意していなければ、私のように目標がなくなってしまうと無気力になってしまう可能性が出てくるので気をつけたほうがいいですね。
ひめだかは何をしたいのか
次に私ひめだかは何をしたいのかについて考えてみました。
結論は残念ながら今のところ見つかっていません。
手探りでやっていくしかないかなというのが正直な気持ちです。
幸い、生活していくためのお金については、労災保険の休業補償給付や、今まで殖やしてきた金融資産でしばらくの間は大丈夫でしょう。
問題はメンタル面です。
何年もの間何やってたんだという自分を責める気持ちは正直あります。
しかしながら、自分なりに家族を守りたい、社会復帰したいという気持ちがあったのもまた事実です。
自分の家族を守るために勉強してきたことは、知識として私や家族を守るための強い武器となり本当によかった。
それだけでも勉強してきたことはよかったかなとも感じたりと気持ちがブレているのが正直な気持ちですね。
ただ、いろいろ苦しみながらも、こうやって生きて、文章が書け、家族を守れていることは誇りを持ちたいと思います。
何かのご縁か子供の通う学校のPTA活動にも参加しているなど、いろいろな面から模索していく日々が続きそうです。
まとめ:ドロップアウトの衝撃は想像以上につらいものです
今回、ハラスメント行為によりメンタルがやられてしまい、会社に行けなくなった私が休職中に資格の勉強に没頭したことについて、本当によかったのかについて考えてみました。
本文中、いろいろと言い訳がましいことを書いてきたのですが、
あらためてハラスメント行為に腹立たしい気持ちを持つとともに、ドロップアウトしてしまった現実を直視できなかったんだなと感じました。
休職すると、家庭が崩壊したり、金銭面で危機を迎えたりする方が多いなか、家庭を維持できているのは本当にラッキーでしたが、これからも私、そして家族が生きていくためのことについて模索をしていく日々は続きそうです。
では、またよろしくです!