インデックスファンドの信託報酬の低下の流れがとまりません。
よくあるのが、とあるインデックスファンドの信託報酬が下がってeMAXIS Slimが追従値下げというもの。
この流れのせいか、先進国株式インデックスファンドの場合信託報酬が年0.1%を割り込んだくらい。
ローコスト化の流れは私達受益者にとってメリットであると言えます。
少なくとも新規で投資するには。
しかしながら、既存の投資家の場合には自分が投資しているものより安いインデックスファンドがすぐそばにあるわけですよね。
ついつい信託報酬の低さというのは投信ブログなどでも話題になりやすく、情報がはいってくるというものです。
あのファンドが安くなったから乗り換えようかという考えは私にとってはちょっとどうかなと思うことがあるんですね。
私の場合にはeMAXIS(無印)バランス8資産均等型に投資し続けてもうすぐ9年になろうとしています。
しかしながら乗り換える気持ちはありません。
ここまで極端にいかなくても、eMAXIS Slim以外のインデックスファンドからの乗り換えもよく考えてから行ったほうがいいと思いますね。
この記事では、ごくわずかな信託報酬の差でころころと乗り換えるのはやめたほうがいい理由について考えてみました。
わずかなコストの差で乗り換えるのはやめたほうがいい理由
では、私がわずかなコストの差でファンドの乗り換えるのは辞めたほうがいい理由について考えてみたいと思います。
節約できる信託報酬は本当にわずかなもの
一番に考えるのは節約できる信託報酬はごくわずかであるということですね。
たとえば年0.1%の信託報酬が安いファンドに乗り換えるとしましょう。
100万円投資したとしても節約できるのは年間1,000円です。
これに対していろいろと目に見えるもの、見えないもの含めてコストがかかってくるんですね。
なので、年間1,000円くらいの手間でしんどい思いをするのはやめてもっとどっしりと構えて投資をすればいいのかなと感じています。
これがまずひとつ目の理由です。
利益が出ていれば税金がかかり、損していれば損を確定するから
インデックスファンドの大きなメリットは税金の先送りです。
最近のインデックスファンドは基本的に無配当です。
そのため、投資している株式からの配当は信託財産に組み込まれて、基準価額がアップするという形で受益者(投資している私たちですね)に還元されます。
分配金を出す投資信託と比較して、所得税・住民税が20.315%かからない分より効率的に運用することが可能です。
(もちろん、解約するときに利益が出ていれば税金はかかりますよ。税金がかかるかどうかを先延ばしにできるというのが大きなメリットです)
ところがファンドを乗り換えるとすればどうでしょう。
- 利益が出ていれば所得税・住民税がかかる
- 損失が出ていれば、損失が確定してしまう
とどちらにとってもいいことではありませんよね。
その割のコストが100万円で年間1,000円です。
このコストに見合うものであるかどうかを考える必要がありますよね。
機会損失の可能性も
最後のデメリットは機会損失の可能性がアップするということです。
米国株を含む外国株式インデックスファンドの買付や売却は通常申し込んだ翌営業日の基準価額で約定します。
ファンドを乗り換えるということは解約と買付と倍の日数分がかかるということになります。
対策法はあるのですが、資金的に難しいと乗り換える際に相場が急落したときに約定したり、急騰したときには約定できなかったりと機会損失の可能性が大いにあります。
もちろん、解約分の現金を用意して売りと買いを同時にすればいいかもしれませんよね。
では次にはどうしたらいいのかについて考えてみたいと思います。
ではどうしたらいいの?
それでは私ひめだかはどのようにしているのかについてご紹介したいと思います。
並行して投資
私の場合には基本的には信託報酬が高いものと安いものを並行して投資するようにしています。
新規資金だけ信託報酬が低いファンドに投資をしつつ、信託報酬が高いファンドを売り急ぐということはありません。
売るのはじっくりと考えた上でホイホイと売却ボタンは押さないように心がけていますね。
もちろん、金額がわずかだった場合には乗り換えることはまれにありますが、まとまった金額の場合ですと並行して投資するようにしています。
乗り換えるときは相場が急落してから
ところが、2つのファンドを並行して投資していると管理が手間取りますよね。
ですので基本的には乗り換えない私ですが、乗り換えるときがあります。
それは・・・
ファンドの損益がごくわずかになったときです。
先程利益が出ていれば税金が、損益が発生したときには損が確定することをお話ししましたよね。
これがともにないとき、それがファンドの損益がごくわずかになったときです。
といってもそうそういつもあるわけではありません。
ですので乗り換えるかどうかはときどき持っているファンドの損益をチェックしておく必要がありますね。
といっても毎日チェックする必要はありません。
数ヶ月に1度くらいで十分かなと思っています。
まとめ:あまりジタバタしないほうがいいと思います
今回私が信託報酬が下がったからといってホイホイファンドを乗り換えるのはいかがなものかということで考えてみました。
コスト面や機会損失といったデメリットがあるからなんですが、もし乗り換えるとすれば利益がほとんど出ていないときに限るということをルールにしています。
もちろん現在では含み益が大きいために塩漬けになっています。
それはそれでいいのかなと。
だって利益が出ているのですから。
そうこうしているうちに暴落などで利益が吹っ飛んだとき、それがファンドを乗り換えるじきなのだろうと思いますね。
マーケットもそうですが、あまりジタバタせずにゆっくり投資することが出来たいいなと思います。
では、またよろしくです!