私は2019年9月にFP(ファイナンシャル・プランニング技能士)3級からスタートして2020年1月に2級、そして2月にAFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャルプランナー)と進んできました。
この11月には大きな目標であるCFP試験というものを受験をしてきました。
年2回あるはずが、コロナ禍で6月の試験が中止になってしまいました。
ようやく開催された11月試験。
いろいろな気持ちのはざまで勉強を続け、無事試験を終了することができました。
しかも6科目同時に受験という暴挙をおかしてしまいました
合否はまだわかっていないのですが、試験が終了して自分なりに感じたことについてまとめてみたくなりました。
FP試験は最近人気で、3級、2級の受検日にはTwitterでエールや感想などでトレンドができるくらい多くの受検生のツイートを見かけます。
ところが、CFPはそんなこともない「プロ向けの資格」。
受験生の方も保険関係、金融関係などプロの方だらけの世界なんですよね。
そのようななか、ド素人の私がチャレンジしてみたらどうなるか。
するといろいろなことが見えてきたんですね。
この記事では、私がCFP試験にチャレンジして感じたことについてまとめてみました。
CFPはコスパが悪い!?
一番に感じることはCFP資格を素人が取得するにはコスパが悪いということです。
FP3級・2級試験の場合には、お金の知識がすくない私達にとって非常に幅広い金融知識を学ぶいい機会だったといえます。
ライフプランニング・保険・金融・税金・不動産・相続・事業承継と勉強が楽しかったのかなと思っています。
ところが、取得したら昇進や資格手当がでるようなプロの方ならばともかく、私のように一円にもならないド素人にとってCFPは非常にコスパが悪い資格だと言えるようになりました。
もちろんいいこともあるのですが、コスパが悪いと感じる理由をまとめると以下のようになります。
などがありますね。
次からは勉強をしていて心が折れそうになったことについてご紹介していきたいと思います。
勉強していて心が折れそうになったこと
さきほどではCFPを素人が勉強するにはコスパが悪いということを書いたのですが、コスパの悪さは勉強していても襲ってきます。
本来ならば年2回試験があり、最長7ヶ月でそれなりの結果が出るのですが、今回は新型コロナウイルス感染症による自粛の嵐により、2020年6月試験が中止に。
そのため私の場合には、1月末に2級FPを受検後すぐにAFP資格の取得に着手し、同時にCFPの勉強を始めました。
スタート当時始めたのは以下の記事で読めます。
あれから10ヶ月。
受験勉強の心が折れたことは一度や二度ではありません。
また、受験する意義に疑問をもったこともしょっちゅうでした。
ちょっと振り返ってみましょう。
業務独占資格じゃないこと
一番の悩みは業務独占資格ではないということですね。
税理士、社会保険労務士、宅地建物取引士といった業務独占資格がなく、誰でもファイナンシャルプランナーは名乗れます。
それに対して「自分の役にたつのだから」という理由で続けていくのは非常に大変だったのが正直な感想です。
さらにコロナ禍でメンタルが落ち込んでしまい、不要不急な資格なら勉強する意味もないと2ヶ月ほど放置してしまったのもつらい思い出でした。
勉強の範囲が広い!
CFPは、ライフプランニング・保険・金融・不動産・税金・相続の6分野それぞれが1科目ずつの2時間の試験です。
そのため範囲が非常に広く、内容も濃かったんですね。
さらには計算問題のオンパレード!
常に電卓をカチャカチャしなければなりません。
なのでFP2級のつもりで勉強に取り組んでいるとなかなか厳しかったのかなと今では感じています。
教材・受験料が高い!
FP3級・2級はメジャーな資格のために本屋さんへ行くと優秀な参考書・問題集が簡単に手に入ります。
ところがマイナーなCFPはそんなに甘いものではありません。
教材は問題集も過去問もチョイスして解説を加えた問題集などもみーんなマイナーなためかお高いです。
さらに受験料もお高いんですね。
1科目5,500円、2科目目から4,400円加算で、6科目受けると27,500円かかってしまうんですね。
さすがに今回は前回中止になった試験にたいする支援(おわび?)のため11,000円お安く受験できたのがラッキーだったなぁと思いますね。
ちなみに通信講座を受講したのですが、ボリュームについてまとめた記事はこちら。
やったらやっただけ忘れてしまう恐怖
教材もそろい、勉強にとりかかっていたのですが・・・私は頭が悪いためもあり、
勉強して知識をインプットしてもバケツに穴が空いているのかすぐに忘れてしまうということもありましたね。
問題集を3回回せば誰でも大丈夫!とかいうことをよく聞くかもしれません。
私も最初は信じていました・・・・
ところがその頭の中に穴が空いているのか、知識を入れても入れても抜けていくという悲しい状況が続きました。
インプットと忘却との戦いでしたね。
いいことももちろんあるよ!
このように、ド素人にとってCFP資格の勉強は非常に大変なもので不器用な私にとってはとても大変だったことが身にしみて感じています。
ところが、そればかりだときっと勉強をやめてしまっていたでしょう。
もちろん、勉強してよかったなぁと思うこともたくさんありましたので、そのなかからご紹介していきたいと思います。
具体的な方法を学べた
FP3級、2級でいろいろとお金のしくみを学ぶことはできます。
ただ、あくまでも「そんなことがある」くらいなもので、具体的には計算をするのは省略されていることが多いです。
ところがCFP試験は計算問題がメインですので嫌というほど計算をすることになります。
などなど計算問題が盛り沢山です。
なので、どのように計算を行うのかはFP3,2級とは比べ物にならないくらい学習できますね。
お金の業界の悲しい点を学べた
そして次には金融業界の悲しい点を学習できたということもあります。
基本的に金融業界は利益相反、つまり売る側と買う側の利益が相反する世界です。
問題を見てみると、基本的に損からスタート、死んだ、病気になったとネガティブな問題のオンパレードとなっています。
ある意味金融業界ではあたりまえのことが実はものすごいことなんだということを学習することができました。
しかしながら悲しいことを乗り越えるためには知識が必要だということ、そしてその範囲は幅広く、奥も深いのだということも学べましたね。
まとめ:素人にはおすすめできない
今回金融業界未経験の私がCFP試験にチャレンジして感じたことについてまとめてみました。
非常に多くのものを学ぶことができたというメリットはあるものの、ここまでして勉強するのは素人にはおすすめできないなぁというのが正直な感想です。
そんなもの最初からわかっているだろう、と言われるのは承知しています。
この記事では2級FPから上を目指すのには壁が非常に高いものなんだということを知っていただきたかったのであえてネガティブなことを書かせていただきました。
なので、この記事を読んでもCFP、FP1級を目指したいと考えられる方はぜひ頑張っていただきたいと思いますね。
私もいろいろと勉強しましたが、ちょっとだけは知識が身についたかなと思えるようになり、より慎重な記事を書いていきたいと思うようになりました。
FP2級合格者の方に上を目指すかどうか考える材料になればうれしいですね。
では、またよろしくです!