職場や学校などさまざまなところで心無いことを言われたり、いじめられたりつらい思いをしている方はたくさんいると思います。
私もその一人でした。
つらい思いをされている方で共通する要因が一つあるような気がします。
それは、口げんかが弱いことではないでしょうか。
ボロクソに言われたあとでこう思ったりしませんでしたか?
「ああ…あのときこう言えばよかったのに…」
私もたくさんあります。ありすぎるくらいです。
そんな「弱い私」が労災申請などをめぐる会社とのやりとりの際には用いたものはすべて書面でした。
最初はとても怖かったのですが、何回か繰り返すごとに口げんかの弱い人こそ書面による抗議などを用いたほうがいいのではないかと今では実感しています。
この記事では、口げんかの弱い人こそ書面で抗議をするメリットが大きいことについて考えてみたいと思います。
書面による抗議にメリットがある理由
私が考える書面による抗議にメリットがある理由として以下の3つが挙げられると思います。
- 主張することをじっくり考えられるから
- 相手の表情を見なくていいから
- やり取りの証拠として残るから
主張することをじっくり考えられるから
一番大きなメリットとしては主張することをじっくり考えられるからということを私は挙げたいとおもいます。
冒頭でもお話ししましたが、「あのときこう言えばよかった」という後悔を減少させることができるからなんですね。
口頭で抗議すると、何を言っていいのかわからなかったり、主張が中途半端だったり、反論されてうまく言い返せなかったりする、などなどありませんか?
私は口下手(普段は饒舌にしゃべりますが、口げんかはめっぽう弱いです)なので、言いたいことがうまく言えなかったりすることがよくあります。
書面によるやり取りの場合には、じっくりと自分が言いたいことを考え、それを文字にできます。
そして読み直してまずいところがあれば直すことができる時間的な余裕があります。
時間を稼げる ことは大きなメリットだと思いますね。
相手の表情を見なくていいから
二番目のメリットとしては、相手の表情を見なくていいからというものがあります。
あとでお話ししますが、書面でのやり取りというのは非常に強い主張の手段です。
口頭でのやり取りに比べものにならないくらい、強烈な主張を相手にぶつけることになり、普段顔を合わせる人に向かってするととんでもないことになります。
ですが、一旦避難したうえでの主張の場合には相手の表情を見なくてもよく、自分の考えを中心に考えることができます。
相手の激怒した表情をみると表現できないことも表現することができる。
デメリットかもしれませんが、口頭での主張手段が乏しい口げんかの弱い人にとっては大きな武器になりますね。
やり取りの証拠として残るから
3番目のメリットとしてはやり取りの証拠として残るからというものですね。
本来ならば、これが一番大きなメリットなのですが、裁判などではすべて書面による主張がなされます。
そこまでいかなかったとしても、主張や抗議でも言った、言わないのトラブルを避けることができます。
口げんかの弱い方ならばありませんか?
言った、言わないでもめ、論理をすり替えられてボコボコにされた経験を。
私は今まで論理のすり替えでボコボコされた経験、たくさんあります。
この言った言わないをさけるためにも書面による主張はとても大切なものかなと思いますね。
では、口げんかが弱い方が書面による主張をするためにはどうすればいいのかについて次はご紹介したいと思います。
口げんかの弱い人向けの書面での主張の方法
では、私のような口げんかの弱い人向けの書面での主張の方法について考えてみたいと思います。
まずは逃げる!
一番最初にやっていただきたいことですが、それは逃げる!!ということです。
休職でも、不登校でも構いません。
とりあえずは被害を受ける場所から避難してください。
私もハラスメントを受けて、休職に追い込まれ、書面でのやり取りをスタートするまでに2年以上の期間がかかりました。
それほど勇気とエネルギーが必要な行為なんですね。
おそらく、この記事を読まれている方はそこまでのエネルギーはなくなっている方が多いのではないでしょうか。
まずは避難して、休んでください。
そしてチャンスがやってくるのを待ってください。
弁護士など外部に相談する
元気が出てきたあとでやりたいことは、弁護士など外部に相談するということです。
相談内容によっては弁護士の先生などが代理人となり内容証明郵便などを書いてくださって本人が主張しなくていいというラッキーなことがあります。
そうでなくても、どのように主張したら良いかなどについてアドバイスはいただけると思います。
概ね1回の相談費用は5,500円。
勇気を授けてもらうには決して高い金額ではありません。
もしそれが厳しくても法テラスという組織があり、相談費用や訴訟費用の貸与などをしてくれる組織もありますので相談することをおすすめします。
いきなり内容証明郵便はNG
書面で主張するということで、一発目から内容証明郵便を出そうと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
これはやめておいたほうがいいと私はおもいます。
内容証明郵便はいきなり文書で相手をぶん殴る行為 で、相当なダメージを与えることができます。
言い返せば、自分も相当なダメージを負う可能性があるということです。
いきなり訴訟沙汰になるなど、トラブル解決が大炎上する可能性もありますので、内容証明郵便を送付することは慎重にしたいですね。
私がおすすめなのは、「ご質問」の形で書留で送ることですね。
文章も感情むき出しではなく、どのように考えているのかについて質問するスタイルからいくことをおすすめします。
文書をやり取りすることで、証拠になりますので、くれぐれも冷静な文章を心がけましょう。
自分も文書でダメージをうける可能性も覚悟しておく
そして最後にご自身に覚悟しておいてもらわないといけないことがあります。
自身も文書でダメージを受ける可能性があるということです。
文書で自分の主張が否定されたりすると想像以上の心理的なダメージを負います。
私も勤務先の社長名での拒否文書を見たときにはとんでもなくショックを受けたことを思い出します。
文書は相手の表情を見なくてもいいかわりに相手からも強烈なメッセージが届くこともあることを覚えていただければとおもいます。
ひめだかの場合はどうだったか
では、私の場合はどうだったかご紹介したいと思います。
弁護士の先生に相談した
一番最初に行ったのは弁護士の先生に相談に行くことでした。
もちろんコネなしだったのですが、相談を受けてくれる先生がいらっしゃり、相談した結果お手紙でやり取りしてみてはというアドバイスを頂きました。
口げんかのできない私が抗議するきっかけになった瞬間ですね。
数回お手紙のやり取りを行う
2番目におこなったのは勤務先に書面で質問書を送付するということです。
ここで心がけたのは常に冷静に、丁寧な文章を書くことを心がけることでしたね。
感情むき出しで罵った文章を書いて送ったところで相手にもされず、冷静にお断りのメッセージが届くことが想像できたからです。
ですので、落ちついて文章を書くのですから、冷静に、かつ自分の考えることを「できるだけ柔らかい表現」で書くことがポイントですね。
Twitterであるサービスのようにマシュマロを投げ合うつもりで送っていただくのはいかがでしょうか。
労災申請で事業主証明をお願いする
ハラスメントでメンタルが崩壊した私なのですが、労災申請するときに必要なものが事業主証明です。
これを書いてもらえれば、法的な措置は行わないという文書をつけて、あくまで下手に書かせていただいたつもりです。
この次に本当の答えが返ってくることをしらずにです。楽観的にみていたひめだか、あまかったです。
社長名で事業主証明を拒否する文面が届く
マシュマロを送り合って数回、ついに文章でぶん殴られました。
労災申請での事業主証明を行わないとういう返答が会社から届いたのです。
それも社長名で証明ができない旨の文書を添付してというものですね。
それまでマシュマロを投げあっていたので書いてくれるかなと思っていた私、甘かったですね。
文書で拒否されるダメージを実感しました。
数日復活できなかったのはいうまでもありませんが、それで意を決して労災申請を行ったのはいうまでもありません。
まとめ:文書のケンカもルールがありますよ
今回、口げんかの弱い私が、自分の主張をするために文書のやり取りをすることで行った経験をお話ししました。
殴り合いのケンカでもルールがあるように、書面でのケンカにもルールがあります。
いきなり感情むき出しの文章を書いてはいけないことや、一発目から内容証明郵便を送り付けてはいけないことなどを気をつければ、
相手の表情を見ずに、おちついて自分の主張を文章にできるので口下手な人にはおすすめしたいとおもいます。
そして、このようなことがないような世の中が一番いいのにと改めて実感しています。
では、またよろしくです!