インデックス投資を含む投資信託を積み立てるのは非常に簡単なのですが、考えものなのが出口戦略。
つまりお金はたまったけどどのようにして使っていこうかというのを悩んでしまいますよね。
今までは積み立てることに関してはネット証券各社力を入れることで100円から積立が可能になりました。
一方で証券会社からお金をひきだす「解約」に関しては手動に頼っていました。
しかし・・・自力で解約するのってパワーがいるんですよ。
そこが個別株で配当金を得られるのとは大きな違いです。
配当金の場合には自動的に自分の口座にお金が入るので楽ちんなんですよね。
ところがインデックスファンドの場合ですと、無分配なものが多いため、うまく運用できたとしてもいざ現金化しようとすればお金が減るということで手動解約には強いブレーキがかかってしまうものです。
これを自動的に行おうというのが定期売却サービスです。
今回は楽天証券さんが秀逸な定期売却サービスをスタートさせていますので、どのようにして定期売却サービスをするのか試してみました。
定期売却サービスの設定方法
楽天証券の定期売却サービスには以下の3種類の解約方法があります。
- 定額売却
- 定率売却
- 期間指定売却
私がおすすめしたいのは定率売却です。
これは金額が変動するものの資産額の○%を運用しながら解約できますので、配当金を得られるように現金化できるんですね😊
ではさっそく解約方法についてご紹介していきましょう!
定期売却サービスへの行き方
楽天証券の投資信託定期売却サービスへの行き方です。
まずはログイン後のトップ画面にいかのような画面が表示されます。
そして上の画面のように「投信」を選択します。
次に下の部分にさまざまなサービスや商品検索のボタンが出てきます。
そのなかで「定期売却」を選択してください。
すると定期売却サービスへと行くことができます。
とってもシンプルな行き方ですね。
約款確認
初めて定期売却サービスへ行った場合には約款に同意する必要があります。
電子文書(PDF)で確認するする必要がありますが、最初の「投資信託定期売却取引約款」の右のボタン「閲覧」を押してください。
すると定期売却サービスに関する約款が表示されます。
これを一通り読んだら(大人のパワーを使って超スピードで読むのもありですが・・・)「同意する」ボタンを押します。
これで定期売却サービスを利用することができるようになりました。
設定スタート!
いよいよ設定をスタートさせてみましょう!
私が保有している資産(ごくわずかですが・・・)をためしに定期売却させてみることにします。
あれれ?
「さーて、さっそく定期売却させちゃうぞー」と意気込んだ私なのですが、
解約可能なファンドの一覧が出てきません・・・
おっかしいなぁ・・・eMAXIS Slim国内債券が5万円くらいあるはずなんだけど・・・
と思って画面をよく見てみると・・・
同一口座で現在設定されている銘柄は定期売却の設定は行なえません
とあります。
つまり定期売却するには自動積み立てをストップしないとダメなんですね。
うーむ・・・ちょっと甘かったか・・・と思いつつ、一旦自動積み立てを解除しました。
解約可能なファンド一覧
自動積み立てを解除したところ、以下のように画面に私の貴重な「eMAXIS Slim国内債券インデックス」が出てきました。
この画面の右端にある「設定」というボタンを押せば定期売却の設定へいよいよ移行することができます。
方法別設定入力の入力方法
解約する予定のファンドを決定することができましたので、いよいよ定期売却の設定を入力していきたいと思います。
冒頭にもお話ししましたが、売却方法は以下の3つです。
- 金額指定:毎月決まった金額を受け取る
- 定率指定:解約するファンドの金額のうち何%を受け取る
- 期間指定:解約するファンドを指定する月数で割った金額を受け取る
ではまず私のイチオシの定率指定から見てみたいと思います。
定率指定の場合
定率指定のときにの解約する条件には以下2点をみたす必要があります。
- 資産額の0.1%以上0.1%単位
- 1回の解約金額が1,000円以上
私は最初比率だけ入力すれば数十円でも解約できると思っていました。
上の画像では概算受取金額がなんと50円。
ところがそんなに甘くはいきません。
次の画像のように概算受取金額が1,000円以上となるように設定してください。と怒られてしまいました。
そこで月2%(1,000)で打ち込んだところ問題なく通りました。
金額指定の場合
金額指定の場合には下の画像のように1回あたりの金額を入力します。
こちらも1,000円以上1円単位という条件がありますので、数百円を解約するというみみっちいことはできませんので注意してくださいね。
期間指定の場合
そして3番めの期間指定はファンドの残高を何年何月までという期間で割った金額を解約することができます。
ここでは10年=120カ月というかたちで、10年間均等解約すると120分割した金額を毎月解約していくという形となります。
設定の確認
この設定でよかったら「設定内容の確認へ」をクリックします。
すると設定確認画面が出てきますので、内容が正しければ取引暗証番号を入力した後「設定する」ボタンを押してくださいね。
これで定期売却サービスの設定は完了です!
変更・解除する場合には
定期売却サービスはいつでもサービスを解除することが可能です。
変更や解除をする際には設定一覧画面にあるファンド名などの右端にある変更・解除画面をクリックします。
そして内容を確認後取引暗証番号を入力。
これでOK。
とっても簡単ですね。
感じたこと
次にこのサービスに感じたことについてお話ししたいと思います。
めちゃくちゃ丁寧なつくりになっている
一番に感じたのは非常に使いやすくサイトができているなということです。
通常このようなサービスだとあまり使い勝手が良くなく、ユーザーからの意見をもとにブラッシュアップしていくというのが定番です。
しかしながら、楽天証券の「定期売却サービス」のサイトは非常にわかりやすく、誰でも直感的に入力することができます。
専門用語も極力少なく、しかも簡単に設定できますのでとても丁寧にシステムを作られたのだなと実感しました。
シミュレーションが秀逸!
定期売却サービスには入力画面の他にシミュレーションをすることができます。
定率・定額売却などでどんな感じでお金が減っていくのだろうという皮算用ができますので、事前にどのようにしてお金が減っていくのかを確認できますので便利ですね。
出口戦略の重要なツールに!
そして最後に感じるのは出口戦略の重要なツールになるというものです。
インデックスファンドは大抵のファンドでは現在のところ無分配です。
そのため配当金が入ってくる株やETFと違ってお金が自動的に入ってこないという心理的なデメリットが存在していると私は思っています。
もちろん必要なときに必要な金額を解約すればいいのでしょうが、なかなか解約というのはハードルが高いと言わざるを得ません。
そのため、定期売却サービスで運用しながら自動解約するという方法をとれば簡単にローコストな投資信託をつかって現金化できます。
無理に毎月分配型投資信託を購入する必要がなくなるわけです。
私は以上のような理由から定期売却サービスは出口戦略の重要なツールになると思いました。
まとめ:めちゃくちゃ簡単に現金化ができます!
今回、楽天証券さんがリリーススた定期売却サービスがどのような感じで設定できるのかについてまとめてみました。
非常に簡単でわかりやすく、しかもシミュレーションまでついているので申し分ないというのが正直な感想です。
現在はつみたてオンリーの方もいつかは解約するときがやってくると思います。
そのときにどのような解約方法があるのか、そして自力で解約するのが難しいのならばこの定期売却サービスをつかって毎月お金が入ってくるように設定しておけば楽かなと思いますね。
他社が後追いで導入しないのならば将来的にはファンドの移管すら考えたいくらい。
それほど素晴らしいサービスと思いましたね。
投資信託をお持ちの方でまとまった資金をお持ちの方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
では、またよろしくです!