Twitterでは、「生命保険不要論」というものが話題となっています。
文字通り、「コストパフォーマンスが悪い。だから生命保険は不要!」というある意味原理主義的な考え方です。
健康保険や遺族年金、そして障害年金など公的なセーフティネットがあるからそれで十分という考えですね。
一方で、おそらく保険を売る立場の方の意見として「生命保険は必要だ!」という力強いメッセージも発せられています。
生命保険の是非というのは以下のような宗教論争になりがちです。
- インデックスファンドと個別株投資
- 賃貸か持ち家か
- ミニマリスト対アンチミニマリスト
私も以前は生命保険を加入していましたが、現在では解約して保険は保有していません。
しかし、これは私自身が数年間考えに考え抜いた末の結果で他の方にこれをおすすめするつもりは全くありません。
どっちの言い分もわかるし、わからない・・・・
ちなみに私は保険・金融業界とは縁もゆかりもない人間です。
中の事情はまったくわかりません。
いわばド素人です。
ただ、外から見てもいろいろと感じるところはあるんですね。
この記事では私が生命保険についての存在意義を「読書感想文」的にゆるく考えてみたいと思います。
生命保険は必要かのか?
果たして生命保険というものは必要なのか?
という大きな大きなテーマがありますよね。
これから私なりに感じる生命保険の是非についてご紹介しましょう。
そりゃ、必要だよ
生命保険というものが必要か不要かと言われたら私はこう言うようにしています。
- 生命保険は必要だよ
- ただ、入りたい保険と入れる保険は違うかもよ
- 保険会社の人はお客のこと考えない人が多いから自分でよく調べてね。
私は生命保険は必要という立場です。
ただ、加入できる保険(特に大手生保)は本当に生命保険に加入したい人にとって手に届きやすいものではないという感覚を持っています。
私が生命保険に加入したほうがいいユーザー層は以下のとおりです。
- 子供が小さい若夫婦
- 相続税の納税資金対策が必要なくらいのお金持ち
ではないかなぁと思いますね。
特に子供が小さい若夫婦の場合、持っている金融資産も概ね少なく、パパやママが天国へ行ったとしたら即ゲームオーバーになってしまう可能性が高いですね。
このような層では生命保険に拠出できる資金も少ない。
本当に必要な層(でも儲からない)をほったらかしの一方でもう一つのお金持ちにターゲットを絞っていたのではないかなぁと思いますね。
たしかに保険料収入はお金持ちに高額の生命保険に入ってもらうほうがいいので、代理店としても手数料収入が入るので売る側にはウハウハなものです。
商売ですので、否定するつもりはないのですが、手数料をいっぱいもらえる方に完全に振り切っているのかなというのが一庶民としては感じてしまうんですよね。
売り方が悪どすぎた
このように「保険アレルギー」があるのは投資でも同じなのですが、金融商品を売る側が悪どすぎたといわざるをえません。
ノルマ至上主義で、手数料のいい商品や新商品をゴリ押ししているのかなという印象をどうしても持ってしまっています。
さらに釣った魚に餌はやらないということで、契約が終わればそのまま放置。
そして更新の時期を迎えればガンガン転換営業をかける、もしくは定期保険料が激高になる
というユーザーのことを考えずに売る側の論理が強すぎたのかなと思いますね。
もちろん、実際に保険を募集されている方はもっと良心的にされている方もいらっしゃると思います。
ただ、上司から売れと言われる商品をゴリ押し、ノルマ第一主義で顧客のことを考えない営業さんも多いのではないでしょうか。
むしろその方のほうが多いからこそイメージが悪くなっている気がします。
今話題のかんぽ生命の件でも、かつての大手生保でも同様のことがあるのではないかと外野の人間は感じてしまいます。
結局は売る側の論理が強すぎた
そしていざ保険を支払うという段になると告知義務違反やワナのような不払い条項にひっかかって支払い拒否ということもよく聞く話です。
そりゃ商売ですからできるだけもうけて、支払いたくないというのはわかります。
ただ、やっていることがアコギすぎる。
なので、保険を薦める側の「保険は大事だよ」という意見が空虚に聞こえてしまうのだと私は思っています。
保険に限らず、銀行や証券など金融業界全般にそうなんですが、売る側の論理が強すぎたと感じざるをえません。
私が生命保険にほしいもの
では私が生命保険にほしいなぁと思うものをまとめてみました。
インデックスファンドのような低コスト生命保険
現在もネット系生命などで提供されていますが、若い家族向けのローコスト生命保険がもっと増えてくれたらいいなと思います。
現在でもネット系生保で商品提供されていますが、やはり聞いたことのない生命保険会社に保険をかける人は少ないのかなと思うんですよね。
ここで大手生命保険会社がローコスト生命保険を作ってもらったら嬉しいなと思います。
経費的に厳しいのであれば、ネット専用という商品があってもいいのかなと思いますが、そうなると代理店や営業職員などのからみがあるから難しいかな。
もっとお金にならない層への保険を
某生命保険会社のCMで言われている言葉があります。
私は結構気に入っているのですが、貯蓄は三角、保険は四角というものです。
貯蓄はすぐには増えません、最初は本当に少ないものです。
しかし、不幸なことがあるとまとまった、いや束のようなお金が必要となりますね。
それを保障するのが保険なんだと。
私はまさに金言だと思っています。
若くて、小さなお子さんをお持ちの家庭に保障をしてくれる格安な保険を希望したいですね。
もちろん、手数料収入がすくなく、「儲からない保険」なのだと思います。
1口月額100円からスマホ1つで加入できる生命保険があってもいいのになぁ。
大手生保でこれにチャレンジする会社が出てもいいのになぁと思いますね。
まとめ:売る側とユーザーの溝が開いているのだと思います
今回、なんの業界事情もわかっていないド素人のわたしがTwitterで流れる「保険不要論」について考えてみました。
今まで個人的には生命保険ほど売る側と買う側の意識が乖離しているものはないかなと思っています。
売る側は必死になって売ろうとする一方で、買う側はだまされる、不払いばかりで契約したくないという状態ですね。
私もいろいろと嫌な目にあってきました。
そして入りたいかなと思ったときには告知事項に引っかかって入れない。
というわけで現在は生命保険には加入していません。
保険が必要な金融商品であること、そして入ったほうがいい層があるのもわかります。
ただ、そういう層への商品はもうからないから売りたくない。
と売る側と買う側のニーズがずれているのかなと感じましたね。
あくまで「感想文」にすぎないのですが、金融業界になんの縁もゆかりもない私として保険不要論について感じたことは以上です。
では、またよろしくです!
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