医療費控除とならんでもうひとつの医療系の控除というものにセルフメディケーション税制というものがあります。
私はてっきりドラッグストアで薬を買って領収書をもらい、12,000円以上なら適用を受けると勝手に思っていました。
セルフメディケーションはそんなものよりもはるかにハードモードであることがわかりました。
ポイントをあげますと
- 適用を受けられる薬は決まっている
- 12,000円以上買わないといけない
- 健康増進などのための書類を添付しないといけない
この3点です。
適用を受けられる薬は決まっている
セルフメディケーション税制ってドラッグストアでかぜ薬とか湿布とかのレシートをかき集めて12,000円以上になれば適用を受けられると思っている方はいませんでしょうか?
それは私と同じで、あ・ま・い・で・す。
セルフメディケーション税制は決まった種類のお薬を買ったときのみ適用されるんですね。
適用されるお薬はスイッチOTC医薬品(医療用から転用された市販薬)のみなんですね。
つまり結構キツいタイプのお薬になりますので、なんでもかんでもドラッグストアに売っているお薬をセルフメディケーション税制の対象は入れられないんですね。
ちなみに対象商品にはこのようなサインが箱に印刷されています。
12,000円以上買わないといけない
2番めとしては対象商品を12,000円以上購入しないといけないということですね。
先程対象商品はスイッチOTC医薬品のみとお話ししました。
ただでさい、ドラッグストアで12,000円以上お薬を買うのも珍しいと思うのですが、さらにハードルが高くなってしまうんですよね。
やはり甘くはありません。
ただでさえ大変なお薬の領収書をかき集めたうえにちょっとお高いお薬を12,000円以上購入って結構たいへんだと思いますね。
健康増進などのための書類を添付しないといけない
セルフメディケーションのハードルはこれだけではありません。
領収書(明細書)だけではなく、とある証明書類を添付しないといけないんですね。
それは健康増進などのための証明書類です。
健康増進の証明書類ってどんなものでしょう?
- インフルエンザの予防接種を受けた際の領収書
- 勤務先の健康診断を受けた際の結果通知書
- 特定健康診査の結果通知書または領収書
- 市町村などが行うがん検診の結果通知書または領収書
などですね。
やっぱり甘くないですね。この制度は。
厚生労働省もやる気がなさそう・・・
そして更に感じるのは厚生労働省のやる気の無さです。
これだけ適用を受けるのにハードルが高い制度ですので、もっと周知に励むべきだと思うのですが、肝心の厚生労働省のサイトを見てみると・・・
お役所モード全開と言わんばかりの内容です。
膨大な文字全開のページで、本当に周知をさせる気があるのか疑問ですね。
まとめ:医療費控除のほうがまだ可能性は高そうです
今回一定の健康増進のための取り組みをしつつ、スイッチOTC医薬品を12,000円以上購入した際に適用されるセルフメディケーション税制が思いっきりハードモードであることについてお話ししました。
証明書類は必要、スイッチOTC薬のみで12,000円以上の購入で適用といった条件の高さが非常に気になりました。
私の場合にはセルフメディケーション税制よりも通常の医療費控除を狙ったほうがまだましかなというのを実感しました。
利用しやすい制度だったらいいのですが、かなり利用しにくい制度なので私はおそらく利用しないのかなという印象を持っています。
ちょっと期待したのですが、思いっきり期待ハズレでがっかりですね。
またよろしくです!
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