先取り貯金ってなんでしょうか?
お給料が入ってきて、通常はつかったあとに残ったおカネを預貯金に回すというスタイルを取ってらっしゃる方が多いと思います。
そうではなく、お給料が入ってきて、使う前に貯金に回す行為のことをいいます。
通常の
- お給料が入る
- 使う
- 残ったおカネを貯金する
このスタイルを取ってらっしゃる方、おカネたまってますか?
なかなか厳しいのではないかと思います。
どうしてもおカネはあったら使ってしまいたいものですよね。
おカネがあれば使って、気がつけばおカネがなく、給料日前につらい思いをする。
このような経験をする方が多いのではないでしょうか。
この記事では、先取り貯金をすることによりこの負の連鎖を断ち切るきっかけになるのではないかということについて考えてみたいと思います。
先取り貯金ってどんなもの?
さっそく先取り貯金ってどんなものなのかについて考えてみたいと思います。
先取り貯金とは、お給料が入ってきた時点で強制的に貯金をするシステムの総称です。
つまり、お給料が入ってきて、自分が使おうとする前に貯金をしてしまおう。
それも自分の意志とは無関係に強制的に毎月貯金をしてしまうシステムをつくってしまうのです。
先取り貯金の仕組みを一度作ってしまい、稼働させてしまうとやめるという強い意志がない限り延々とお給料からおカネをひきだされて貯金してしまうという(恐ろしい)すばらしいことになってしまいます。
先取り貯金の種類
先取り貯金には大きく分けて2種類があります。
- 財形貯蓄
- 積立預金・積立貯金
効果が最強なのは1番の財形貯蓄です。
財形貯蓄はお勤め先のお給料から天引きされる形でおカネが徴収され、お給料にはこの金額を差し引かれた状態で支給されるという仕組みです。
ですので、一旦財形貯蓄を設定してしまうと積立金額分あたかもなかったようにお給料として振り込まれます。
日々の暮らしは支給されたおカネで暮せばいいという、とても簡単かつ確実におカネをためることができるという夢のツールなんですね。
貯金をするという習慣のない方にはこの財形貯蓄を設定してしまうことが一番効果的な先取り貯金のシステムを構築することになります。
お勤めの企業によっては財形貯蓄がない場合があるでしょう。
そのときには2番の積立預貯金という選択肢をとることになります。
これは、銀行や郵便局の口座から毎月決まった日にち(もちろん給料日)に口座から引き落とされて定期預金などに預け入れられるというものですね。
1番の財形貯蓄よりは効果は落ちますが、これを設定することも立派な先取り貯金となります。
先取り貯金のメリット
先取り貯金とはどのようなものなのかをご紹介したところで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
私が考えるメリットとしては以下のポイントがあります。
- 知らず知らずのうちにおカネがたまる
- おカネを貯めないとというストレスから開放される
- 解約にハードルがある
知らず知らずのうちにお金が貯まる
一番に感じているのがこの知らず知らずのうちにおカネが貯まるということです。
先取り貯金の際には財形貯蓄でも積立預貯金であっても事前に申し込みをしなければなりません。
ただ、この申し込みを一度してしまうとあとは延々とお給料から設定した金額のおカネが引き落とされ続けます。
残ったおカネを貯蓄するときは足りなかったらまた今度ということになり、ズルズルと貯金ができないことがよくあるものですよね。
それをこの先取り貯金は防ぐことができます。
私は新入社員(一人暮らし)のときから毎月3万円・ボーナス20万円*2の財形貯蓄を設定しています。
1年間これだけで年間76万円貯蓄することができます。
もうすぐ勤続20年になろうとしていますので単純に考えても1,500万円くらいはため続けたという計算になります。
まさに塵も積もれば山となるという典型的なパターンとなりますね。
おカネを貯めないとというストレスから開放される
お給料から残ったおカネを貯めるというパターンだとおカネをためないと・・・でも残らないから貯められないというストレスはないでしょうか。
おカネが足りない→貯められない→さらに足りなくなるという負の連鎖が続くということも十分に考えられますよね。
この先取り貯金をすることでこの負の連鎖を断ち切ることができるんですね。
解約にはハードルがある
財形貯蓄にしても積立預貯金にしても解約するためにはハードルがあります。
財形貯蓄の場合だと会社経由で申請を出さなければなりませんし、積立預貯金の場合には金融機関で取りやめの手続きをする必要があります。
これって設定するよりも数段ハードルが高いんですよね。
始めるよりもやめるほうがしんどいというのはよくあるものです。
通常は大変なのですが、おカネを貯めるという行為では実はメリットなんです。
解約にハードルがあると、中途半端な理由でやめるのを防ぐ効果があるからなんですね。
先取り貯金のはじめ方
つぎに先取り貯金のはじめ方をについてご紹介します。
この記事では財形貯蓄と積立預貯金をご紹介しました。
それぞれの方法についてご紹介します。
財形貯蓄のはじめ方
まずは財形貯蓄の始め方です。
財形貯蓄はお勤めの会社が財形貯蓄を導入している必要があります。
まずは総務部や人事部など勤労関係の部署に財形貯蓄を取り扱っているかを確認してください。
財形貯蓄が導入されているのを確認できたら、指示に従って財形貯蓄の申込みをしてくださいね。
財形貯蓄には一般財形・住宅財形・年金財形の3種類があります。
私はこのうち、一般財形でおカネをためるのをおすすめします。
住宅財形や年金財形は使いみちが限定されている上に、解約する際にも通常よりもハードルが高くなりすぎるというデメリットがあるわりに、利息は微々たるものです。
ごくわずかな利息が非課税になるメリットにたいするデメリットが大きすぎるので避けたほうがいいですね。
積立預貯金のはじめ方
つぎに積立預貯金のはじめ方です。
こちらは普段のお給料を振り込んでもらっている金融機関の窓口へ行きます。
そして「積立預金(銀行)積立貯金(郵便局・JA)を始めたい」と窓口の方に伝えれば、あとは申込書類がいただけますので指示に従ってください。
積立預貯金の場合、積立日を自由に設定することができます。
先取り貯金で大切なのは積立日を給料日に設定することです。
積立日を給料日に設定しなければ、残高不足により引き落とせないことがありますので、心を鬼にして積立日は給料日に設定してくださいね。
まとめ:おカネはためるのと使うバランスが重要です
今回、おカネを貯められないという方向けに先取り貯金についてお話ししました。
先取り貯金は、財形貯蓄や積立預金を利用することにより自分が使う前に強制的におカネを貯めてしまおうというものです。
一度申し込めばわざわざ解約するための手続きを取らない限り、延々とおカネを貯め続けてくれます。
この先取り貯金を差し引いた残りで生活するスタイルを取れば、知らず知らずのうちに貯蓄する習慣とお金を使うバランスがとれるようになるのでおすすめです。
一獲千金を狙うように株式やFXなどにチャレンジするのは、この先取り貯金で資産の土台を築いてから始めることをおすすめします。
株などで損失が発生しても金融資産の土台があれば、再チャレンジが容易になりますが、いきなりリスク資産にチャレンジした場合には失敗した場合に再チャレンジができません。
始める手続きは難しいものではありませんので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
では、またよろしくです!
コメント