証券会社と銀行間の資金を移動させる際に使われるのはもっぱらネットバンキングです。
あるいはキャッシュカードをつかって振り込むこともよくありますよね。
ところが、これらを持っていない場合に資金を移動させるにはどうしたらいいのでしょうか。
私の場合、子供の証券会社を変更する際にこの問題に直面しました。
今日は証券会社の入金手続きで、キャッシュカードもネットバンキング契約もしていない口座からいかに入金をさせようかと悩んだことについてお話しします。
ゆうちょ銀行を利用されている方ならば、この方法は未成年口座にかぎらず利用することができますのでこんなこともできるんだとお思いいただければ幸いです。
子供名義の証券口座を移管中
かつて、私の子供名義の証券口座をマネックス証券からSBI証券へ移管をすることがありました。
いろいろと過去の経験を活かしてマネックス証券の残高をゼロにすることには成功しました。
投資信託は移管終了
投資信託は、売却益にかかる税金・信託財産留保額よりも移管手数料が安いものは保管振替機構(ほふり)による移管を依頼しました。
投資信託の移管手続きも終了し、無事SBI証券の口座にインデックスファンドを移すことができました。
そして逆に最近積み立て始めたものは移管手数料よりも利益による税金のほうが安いのでこちらは売却のうえあらめて買い付けるという方針です。
ちなみに売却したファンドはたわらノーロードやニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズなので信託財産留保額はありませんでした。
資金を移動させるのに問題発生!
これらのローコストインデックスファンドの売却も完了し、出金手続きをおこなってマネックス証券からは残高がゼロになりました。
出金させたはいいのですが、ここで問題が発生します。
それはどのようにしてSBI証券に資金を移動させようかということです。
何が問題か
ここでの問題は特殊な状況下でしか起こり得ないのですが、お子さんをお持ちの方ならばありえるかもしれません。
子供名義の預金口座は生まれたときにゆうちょ銀行で通帳のみで口座を開設しています。
それを証券口座の出金口座として活用していたのです。
キャッシュカード・ネットバンキングがない
子供が生まれたときに記念に開設したゆうちょ銀行の口座なのですが、あえてキャッシュカードやネットバンキングの契約を行いませんでした。
なぜなら簡単に口座を引き出すことができるツールはあえて用意したくなかったからです。
いざとなればハンコでおろせますし、必要になればそのときに契約をすればいいのかなとも思っていますのでそのときは通帳だけの口座を開設してしまったのです。
今回、まさにお金を引き出す必要が出てきましたのでハンコを持って郵便局へ行きました。
窓口で引き出すには親と子の本人確認書類が必要
当然ながら子供名義の健康保険証は持参の上郵便局へ行っていました。
ところが窓口で子供名義の預金をおろしたいと話したところ職員の方からこういわれました。
「お父さんの本人確認書類はお持ちですか?」
郵便局へ行ったときそれを忘れた
普段なら財布に運転免許証が入っているのでそれを見せれば大丈夫だったのですが、
なんといっても詰めの甘い私です。
こんな時に限って歩いて郵便局へ行ってしまったんですね。
しかも運転免許証の入った財布(通常の財布と別の財布に免許証は入れています)は忘れていました・・・
そしてすごすごと郵便局を退散することになってしまいました。
解決法
2回も郵便局へ行くのがめんどくさかった私はなんとか郵便局へ行かずに資金移動をさせる方法がないかと思い調べてみました。
いやぁ、やっぱりあるもんですね。
解決法
SBI証券の資金移動のページを読んでいたらありました。
書類のやり取りだけで入出金ができる方法が。
ゆうちょ銀行振替入金
それはゆうちょ銀行 振替入金と呼ばれる方法です。
ネットバンキングであるゆうちょダイレクトとは異なるいわゆる
口座振替のネット証券版といったものです。
現在のネットバンキングの即時資金決済があたりまえの世の中で生き延びたいわば化石のような制度です。
印鑑だけでOK
この方法は電気やガスの口座振替と同じ要領で、
親である私が書類を書いてハンコを押して提出すればOKなんですね。
この本人確認ガチガチな世の中でのこの緩さ。とてもありがたいものです。
本人確認書類不要
しかもありがたいことに
本人確認書類も必要がなく、委任状も不要です。
私なんて運転免許証や健康保険証をどれだけコピーしているかわからないくらい本人確認書類を添付しまくっていますが、そのようなものも一切不要です。
何が大事か。
それは正しいハンコのみです。
弱点
このような20世紀の遺物のようなゆうちょ銀行の振替入金なのですが、当然ながら弱点(というより決定的にダメだろ)というものがあります。
超時間がかかる
それはなんといっても
申し込んでから利用できるまでものすごく時間がかかることです。
通常の口座振替と同じように手続きには約1ヶ月かかってしまいます。
手続きが書類での審査となるため、SBI証券とゆうちょ銀行それぞれで時間がかかるんですね。
ですのですぐ利用したい!と思っても利用することができません。
即時入金ができない
もうひとつの弱点が即時入金ができないことです。
買付余力に反映されるのは以下のスケジュールとなっています。
7:00~14:30の受付 ⇒ 翌営業日9:00に反映
14:30~23:59の受付 ⇒ 翌営業日18:00に反映
0:00~6:59の受付 ⇒ 当営業日18:00に反映
24時間即時入金があたりまえのネットバンキングではありえないくらいのゆったりさです。
今回の私にはぴったり
そんな手間はいらないけどとにかく時間のかかるゆうちょ銀行の振替入金なのですが、今回の私にはぴったりな状況です。
なんといっても本人確認書類が必要ないことと窓口に行かなくても良い
これだけでもう十分です。
書類審査に時間がかかることはまったく気にしていません。
毎月の積立金額分は私が銀行振込で入金したので当たり前のように積立は機能しています。
とにかくゆうちょ銀行にとどまっているお金を簡単に引き上げたいというニーズにぴったりです。
子供名義の証券口座をお使いでゆうちょダイレクトやキャッシュカードを契約していないという超ニッチなニーズには救いの神のような存在ですね。
まとめ
今日はSBI証券での出入金の方法であるゆうちょ銀行振替入金の使いみちについてお話ししました。
この方法の最大の弱点は、審査に非常に時間がかかるというものです。
結局3週間位は利用できるまでにかかりました。
このスローな手続きがどこか懐かしく感じてしまいます。
なかなか、キャッシュカードなし、ネットバンキングなしでネット証券口座間で資金の遣り取りをすることは少ないのですが、このような方法もあるのだと思いご紹介しました。
とくにお子様の口座の場合、誕生記念に通帳だけ作ってそのまんまということも多いと思いますので、もし資金移動の必要があった際には参考にしていただけたら幸いです。
では、またよろしくです!
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