みなさん洗濯機はドラム式洗濯機か縦型の全自動洗濯機をお使いだと思います。
以前は我が家もドラム式洗濯機を利用していました。
ところが我が家の洗濯機は二槽式洗濯機です。
時代を逆回しにしたような感じだったのですが、我が家でも二槽式洗濯機がぴったりだということがわかりました。
このいわば昭和の遺物と化した洗濯機ですがかなり頼もしい存在だと思っています。
ただ通常の全自動洗濯機と同じように考えていては、ちょっとしんどいかも。
今日はこの二槽式洗濯機についてお話ししたいと思います。
二槽式洗濯機とは
二槽式洗濯機とはどんなものなのでしょうか。
昭和生まれの方でも知らない方が多いかもしれませんね。
まずはざっくりと言います。
洗濯槽と脱水槽が別々になった洗濯機のことです。
こんな感じの洗濯機を見たことはないでしょうか?
出典:日立ホームページ
昭和の時代には洗濯機といえばこのスタイルでした。
ただ使い方が非常にアナログで、全自動洗濯機の登場により絶滅危惧種にまでなってしまいました。
そんな洗濯機を我が家では愛用しています。
しかもドラム式洗濯機を捨ててまで愛用しています。
では二槽式洗濯機とドラム式洗濯機や全自動洗濯機との違いについて考えてみます。
ドラム式洗濯機・全自動洗濯機との違い
二槽式洗濯機は自動では洗濯ができない
二槽式洗濯機とドラム式洗濯機や全自動洗濯機との違いについてみてみます。
二槽式洗濯機は給水・洗濯・排水・脱水の作業はすべて手動で切り替えます。
モーターの力はすべて洗濯することと脱水することに費やされます。
つまり回転することにすべての能力がかかっているわけである意味いさぎよいパワーの使い方です。
というわけでそれ以外の作業(給水や排水)などはすべて手作業で行わなくてはなりません。
これが意外に重労働かつめんどくさい作業のため昭和の遺物は全自動洗濯機の登場とともに活躍する場所を失ってしまいました。
逆にいうと電子機器類はほとんどなく、あるものといえばタイマーくらいなものです。
そのタイマーも100円均一で売っているようなジジジジとひねって最後に止まるというアナログなものです。
水くみもバケツか別途風呂ポンプが必要
全自動洗濯機だと給水ポンプ付きのものもたくさんありますよね。
二槽式洗濯機にはそんな文明の利器のようなものはありません。
洗濯水としてお風呂の残り湯を使う方も多いと思います。
じゃぁ、どのようにしてお風呂の残り湯を洗濯機に入れるのか。
簡単です。
自分でバケツでくみ上げるか市販の風呂ポンプを購入するんです。
ちなみに我が家の場合、1回の洗濯でバケツ30杯ほどくみ上げています。
なので洗濯の仕事は男手である私の仕事なんですね。
二槽式洗濯機を使うメリット・デメリット
それではさっそく昭和テイスト漂う二槽式洗濯機を使うメリット/デメリットについて見てみましょう。
まずはメリットからです。
メリット
そんなほとんど手動な洗濯機の二槽式洗濯機ですが、意外としぶとく生き残っているんです。
そのメリットとデメリットを見てみたいと思います。
私が考えるメリットは以下のとおりです。
- 本体が安い点
- 分け洗いが簡単な点
- すすぎの回数も思いのままな点
では、それぞれについて考えてみたいと思います。
本体が安い
メリットといえばまず価格が安い点があります。
Amazonで洗濯機を買えるようになっているのですが、価格が新品で35,000円弱となっています。
一方でドラム式洗濯機の場合の価格はこのようになっています。
15万円程度となっていますのでざっとみて4分の1です。
ドラム式洗濯機はさまざまな技術の粋を結集した製品なのに対して二槽式洗濯機の場合はいわば枯れた技術な製品であるのと単純な構造の製品のため非常に安くなっています。
分け洗いができる
二槽式洗濯機の大きなもう一つのメリットとして色別や種類別などの分け洗いができます。
色落ちがしやすい服と白い服を一緒に洗っていて白い服に色がついてしまうことがありますよね。
二槽式の場合これらを別々に洗うことができますのでこういった心配がありません。
色物だけでなく、種類別でもOKです。
上着と下着、プライベートな服と作業服など一緒に洗いにくいものがあるときは遠慮なく分けて洗えます。
もちろん脱水も別々でOKです。
すすぎ回数も思いのまま
すすぎの回数も自由自在なのもメリットの一つです。
初回は風呂水ですすいで、2回目は水道水ですすいだりすることも自由ですし
それでも洗剤が残っている場合にはさらに洗剤が落ちるまで何回でもすすぐこともできます。
デメリット
つぎはメリットばかりではありません。
デメリットもありますのでそちらについてもご紹介します。
感じたデメリットは以下のとおりです。
- 良くも悪くもアナログな点
- 洗い方のさじ加減が結構難しい点
- 全自動洗濯機とはサイズがことなり、設置が難しい点
ふたたびそれぞれについてみてみます。
良くも悪くもアナログ
もちろん衰退した洗濯機ですのでデメリットも盛りだくさんです。
さきほどメリットとしていた点はひとことでいうと「アナログ』なんですね。
自由自在ということは裏を返せばすべて自分でしなくちゃいけないということです。
風呂水の給水もバケツでくむか、別売りで風呂ポンプを用意しなくちゃいけない
給水時の水位も自分で監視しなくてはいけない
洗濯槽から脱水槽への移し替え、あるいはその逆も含めてなにもかもが自分でしなくてはなりません。
これは結構重労働なんです。そのために二槽式洗濯機が衰退した原因だと思っています。
それをあえて取り組める人でなくてはめんどくさい代物ほかなりません。
加減が割と難しい
慣れると簡単なのですが、全自動洗濯機に慣れている人の場合さじ加減が難しいこともデメリットの一つです。
どのくらい洗濯してどのくらい脱水させるか、あるいは何回すすぐかについては
よくいえば適当でいいのですが、いいかえせば経験がないと難しいことになります。
全自動洗濯機はこのさじ加減を自動的におこなってくれますので洗濯物を洗濯機に入れてスイッチをぽん!ですすいで干す手前までは自動で洗ってくれます。
洗濯機のサイズが異なる
賃貸マンションなどでは漏水防止用として防水パンが設置されていますが、現在は全自動洗濯機に合うよう正方形のサイズとなっていますが、
二槽式洗濯機の場合は長方形ですので設置する際にはゴム足などの下駄をかませる必要があります。
ですので防水パンとしてに役割は果たせなくなりますので漏水防止の管理は必須となります。
つまり水道水があふれないよう見張っておくなどの対策が必要です。
こんな人にオススメ
いろいろとメリットやデメリットをお話ししましたが、正直なところ二槽式洗濯機は使う人を選ぶと私は思っています。
向いている人、向いていない人をあげてみたいと思います。
向いている人
向いている人は
- 時間がある人
- 力がある人
- 凝ったことをすることが好きな人
- 分け洗いをしなければいけない人
などがあげられますね。
時間がある人ですが、全自動洗濯機とちがい二槽式洗濯機はアナログですので洗濯する、脱水する以外の作業は全て手作業となります。
そのため慣れれば早くなりますが、それでも洗濯している時間は拘束されることになります。
洗濯中は洗濯機の近くにいないといけません。
つぎにあげた凝ったことの好きな人ですが、二槽式洗濯機では素材による洗い方を変化させたりや洗剤を石鹸や重曹などを使うことがおもいのままです。
そのためクオリティの高い洗濯をしたい方には二槽式が向いていると思います。
最後にあげた分け洗いをしなければいけない人はまさに二槽式がぴったりです。
介護をされている方や、赤ちゃんのおむつが布おむつの場合、ご主人が作業員などをされていて通常の洗濯物と分けて洗わないといけない洗濯物がある場合、
通常の洗濯物のあとに別に洗うことができますので非常に便利です。
私の使い方をちょっとご紹介
私の場合、仕事では作業服を着ていますので、以下の順に洗っています。
- タオルや白地の服
- 色物の服
そして、普段は洗剤は使っていません。
もっぱら重曹のみで洗っています。
これでも結構汚れが落ちますのであなどれません。
さすがに作業服は重曹では汚れは落ちませんので、重曹であらった洗濯物のあとに粉石鹸を入れて洗っています。
このような服の色や用途に応じて洗剤をつかいわけることができることも魅力ですね。
向いていない人
一方でもちろん向いていない人もいます。
向いている人の裏返しになるのですが、
- 時間のない人
- 洗い方にこだわりのない人
- めんどくさがりな人
にはまーーーーったく向いていません。
本当に肉体労働ですしめんどくさい代物ですのでほかにしたいことがたくさんある方には向いていないと思いますね。
まとめ
使う人を選ぶ二槽式洗濯機ですが、使ってみると意外に使えるものです。
我が家でも白物と色物、そして作業服と様々なものを分けて洗うことができますので重宝しています。
ちょっとでも興味を持たれた方は一度二槽式洗濯機を試してみることをおすすめします。
意外と使い勝手がいいと思いますよ。
では、またよろしくです!
コメント
監視している必要がありますが、只の灯油ポンプに、緑色のホースを繋げば、水入れも楽になると思うのですが。