コロナショックで相場が暴落し、資産額がダメージを受けてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
私のそのひとりで、毎日日経平均株価や日経平均先物をみては一喜一憂しています。
この日経平均株価やダウ平均株価とは別にもうひとつ参考にしていただきたい指標があります。
株価が大きく値を下げる際には決まって数値が跳ね上がり、マーケットの警戒感を実感できるものです。
それはなんでしょうか?
市場の先行き不透明感をあらわす指標として代表的なものとしてVIX指数(恐怖指数)というものがあります。
これを見ると現在のマーケットが安定しているか、不安定となっているかがわかるというもの。
市場が安定しているときに非常に低い値で推移するのですが、不安定要素が発生するとグワッと数値が上昇していかに市場が不安定なのかどうかがわかってしまいます。
今日はこの恐怖指数をみてみて感じたことを書きたいと思います。
恐怖指数がだだ下がり
このブログを書き始める前には毎日のように見ていたページがありました。
それがこれです。
このページには日本やアメリカなどで取引されている日経平均先物のリアルタイムレートを配信しているサイトです。
朝起きたときにはこれをチェックして一喜一憂していました。
このサイトのコンテンツとしてこのようなものがあります。
これはVIX指数の先物取引のリアルタイムレートです。
2020年3月時点ではとんでもない通知を叩き出しています。
コロナショックで普段ではありえない75.47というとんでもない値を叩き出しています。
一方、平和なときもあるものです。
2017年11月3日現在9.14という今まで私が見たこともないような指数になっていてびっくりしました。
以前にはこんなことも
コロナショック以外にも恐怖指数はさまざまなイベントで大きく変動します。
それが、このグラフです。
2018年2月5日に急激に恐怖指数が上昇し、株価が急落しました。
2018年2月1日(金)では恐怖指数(VIX)の値が13.47だったのが、週が開けて2月5日(月)にはいきなり37.32と跳ね上がっています。
ちなみにこの数値、以前あったイギリスがEUを離脱することが決定した際の数値を上回っています。
その後2018年10月11日にもふたたびVIXの数値が急上昇しています。
その後また落ち着く
そのような荒れ狂ったあと、現在ではこのような数値になっています。
恐怖指数とは
ここで恐怖指数と呼ばれるVIX指数についておさらいしてみましょう。
恐怖指数(きょうふしすう、英: volatility index, VIX)とは、シカゴ・オプション取引所(英語版)(CBOE)が、S&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出、公表している指数。数値が高いほど投資家が相場の先行きに不透明感を持っているとされる。通常は10から20の間で推移する。1993年より発表されるようになった。
引用:Wikipedia 「恐怖指数」
これはアメリカの大型株500銘柄の代表的な指数であるS&P500を基準にして指数が作られています。
ちなみに2008年10月24日の世界金融危機のときには89.53が過去最高値です。
最近では2015年の中国での株価暴落の際には53.29、
2016年6月24日にはイギリスがEUを離脱すると決まったときには25.76、
2016年11月9日にアメリカの大統領選挙の際には22.51などが最近の高値です。
ですので、コロナショックの数値の上昇はリーマンショック以来の高値であることがわかります。
いかに世界的にコロナウイルスに恐怖を感じているか、そして世界経済に深刻な影響を与えているかがわかりますね。
感じること
久しぶりにこの恐怖指数の数値をみてみて感じたことを書いてみます。
世界的にマーケットがヤバいことがわかる
2020年のコロナショックではリーマンショック以来の高値に恐怖指数が上昇しました。
これが一過性のものだったらいいのですが、これからもどうなるかは予断を許さない状況です。
ですのでマーケットがどれだけ敏感になっているのかは一目瞭然ですので、
- 米国株はしないよ〜
- マーケットのことよくわからない
という方もたまにはチェックしてみることをおすすめします。
平和なときには数値も落ち着く
平和なときにはこんなに数値は上昇することはありません。
2019年は初頭は数値が上昇したものの、後半では投資家全体がイケイケドンドンで誰もかれも株を買おうという雰囲気でした。
そういうときにはVIX指数も非常に低いものでした。
しかしながら、VIX指数が上下しながらも少なくともアメリカの経済的には平和なんだと実感させられました。
日本でも日経平均株価が20年以上ぶりに2万3000円の大台に戻したという記事もありましたので、暫くの間はおだやかな投資生活が送れるのかなと感じていましたが、甘くはないですね。
なにせ現在は1ヶ月ほどで17,000円を一気に割り込むのですから。
運用プランを考えるタイミングにも
現在のように荒れた相場で運用プランを考えるのは得策ではありません。
みんなが慌てふためいているなかであわてて決めたプランというのは後悔する可能性が高いものです。
しかしVIX指数が低いときには運用プランを見直すのもいい時期なのではないかと思います。
こういう相場が安定しているときはそうそうあるものではありませんので、
落ち着いた状態でこれからの運用のプランやアセットアロケーションを考えるのにもちょうどいい機会ですね。
自分の投資方針をまとめるのにもいい機会だと感じました。
まとめ:恐怖指数は株式相場の体温計です。
今日は恐怖指数と呼ばれるVIX指数をひさしぶりにみてみて感じたことをお話ししました。
2020年現在、コロナショックで世界中がパニックになっています。
そのため、VIX指数はリーマンショックに近い状態となっており、非常に危険な状態だといえます。
ここでは私もマーケットに参入するのは怖いので当分は様子見で行こうと思います。
一方で安定した市場環境のときはあまりありませんのでこのときにこれから自分の投資をどうしていきたいかをゆっくり考えるのに最適だと思います。
ちなみに日経平均株価を利用した日経VIというものもありますのでよかったらチェックしてみてくださいね。(こちらは本家恐怖指数よりも数値は高めとなっています。それだけ日本経済は不安定なのかな?)
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